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作品名:午後『2時55分』に何かが起きる 作者:なおちー

第21回   私の戦闘力でミホさんが倒せるのかしら
前話のタイトルを書き間違えましたわ。

×「ミホさんの」
〇「ミホさんと決闘することに」

ところで、みなさんはわたくしの戦闘力をご存知でしょうか?
知っての通り私は上流階級の作法には通じておりますが、
武闘派ではありません。

戦闘でミホさんに勝つことはできません。
仮に一週間の間、山で修行しても無駄でしょう。

私とミホさんの間には「致命的な」戦闘力の差がありますの。

この「致命的」という表現を生前の作者さんが
良く使っていましたので、私も使わせてもらいますわ。
使ってみるとユニークな表現ですこと。

「生前」という語句も多用しておりますが、
彼が死んだ根拠はありません。
ノリで使っているだけですので。

私は、主人公の立場から負けるつもりはありません。
だってそうでしょう?
主人公がわき役に負けてしまったら面白くならないわ。

問題は、私がミホさんを倒してもいいのかということ。

「俺は構わないよ?」

ケイスケさんはそう言ってくれます。

「最近ミホは不良っぽくなっちゃったからな。
 まあ俺が原因だからあんまり強く言えないけど、
 ここで少し痛い目にあって反省させるのも手だろ」

「しかし、私が一方的に話の展開を
 考えてもいいのでしょうか」

「なんでそんなことを気にするんだ?
 君は作者じゃないか」

「そうなのですけど」

「決闘当日にミホにワンパン食らわせて
 吹き飛ばせば終わりだろ」

ケイスケさんは今日も食欲が旺盛です。
私達は今、大食堂で二人だけで向かい合って食べています。

いつまでもこんな時間が続けばいいのに。

私だって本当なら今すぐ彼女の元へ駆け寄って
ワンパン食らわせたいけど、
そんなことしたら、この話が最終話になってしまうのよ
ケイスケさんはさみしくないの?

「全然」

ナイフとフォークをいそいそと動かすケイスケさん。
西洋食にもだいぶ慣れていただきました。

「この話を終わりにした後、次回作を書けばいいじゃないか」

まあ、次回作?

「もう貞子もいないんだし、この話は意味ないだろ。
 次回作で俺と君のイチャラブ純愛ストーリーを書こうぜ」

さすがはシャルル(ケイスケさん)
ロベスさんを口で負かすほどの頭脳の持ち主ですわ。
彼の頭の柔らかいところも大好き。

「決闘まであと何日だ?」

食道にはカレンダーがないので、
スマホのスケジュール表を確認しました。

「あと5日ですわね」

「そんなにあるのかよ」

「ええ」

「今日倒しに行けよ」

「えっ」

「昼時だからミホは家にいると思うぞ。
 俺が連れて行ってやろうか? 
 いちおう自分の家だし」

「よろしいのですか。
 約束の期日を破ってしまうことになるのでは」

「こんだけ混沌とした作品で約束とか関係ないだろ。
 元作者、今ごろどうしてるんだろうな」

「群馬県まで吹き飛ばされたのかしら」

「食べ終わったらすぐ行こうぜ」

ケイスケさんに急かされたのでお昼を早めに食べ終えました。
優雅なお昼にならなかったのが少し残念ですが、
愛する人の言うことなら逆らえないわ。

ケイスケさんは道中でスマホを取り出して
妹さんに電話していたわ。

「おいミホ。俺のマリーが今からおまえのこと
 ぶっ飛ばしに行くからな」

「は……? 意味わかんない。
 頭の中にウジ虫でも湧いたの?」

「はいはい。とにかく本村家に行くからな」

「あーそれ無理だから」

「あ?」

「私今大宮駅にいるから。友達と遊ぶ約束してんの」

「駅で待ち合わせ? 彼氏か?」

「ううん。ネットで知り合った人」

「うわぁ……おまえバカだな。大人しくジャニオタでも
 やってればいいのに。SNSで恋人作るとか
 バカの極みじゃねえか。おまえニュースとか見てないの?
 そんなだから世間知らずのバカだって…」

「うっせえ、クソ兄貴!! 
 偉そうなこと言うのやめろ!! うざいしむかつく!!」

「お前の言い方もカチンとくるし、うざいがな。
 その性格治らないならマリーにお仕置きしてもらうぞ」

「なら今すぐにでもかかって来なさいよ。
 あんたも含めて全員ぶっ飛ばしてやる!!」

「おまえと話してるとマジむかつくわ。
 なんで喧嘩にしかならねえのよ」

「こっちだって同じだよ。くだらないことで
 電話してくるなよクソ野郎」

「俺らさ、血がつながってるとは思えないほど
 仲悪くないくか? もうすぐ小説が終わるのに
 こんなのでいいのかよ!!」

「私、この小説に出演するの疲れた!!
 ハッピーエンドだろうかバッドだろうか
 私には関係ないし!!」

ミホさんが電話越しに深いため息をついてるうようです。
そうとう怒っているようですね。

「元フランス王妃に伝えておいてよ!!
 さっさと物語終わらせろって。
 私ガチで待ち合わせあるから、切るからね?」

「おう」

「あと最後に一言。くたばれ」

「おまえもな」

ケイスケさんが般若(はんにゃ)のような顔をしているわ。
本当にどうして本村兄妹はこんなにも仲が悪いのかしら。

ミホさんがいけないのね。
私だったらこんなに優しいお兄さんがいたら
一生大切にするわ。婚約したいレベルよ。

「はは……見苦しい場面を見せちゃって悪いね」

「いえいえ。あとで私がミホさんをぶっ飛ばして
 おきますから、安心してくださいな」

「楽しみだなぁ。その前に作者特権で
 第16回〜18回の話を削除してくないかな?」

〜お兄ちゃんと妹のお話〜が書かれている話数ですね。

「あんなカス妹を妊娠させた話とか、この世から
 消すべきだろ。不愉快を通り越して全身に鳥肌立つわ」

「……ケイスケさんには言いにくいことなのだけど、
 信長君たちのようにあの作品が面白いって
 言ってくれる人もいるのよ」

「あんな生ゴミみたいな駄文が?
 森友学園の改ざんされた決裁書のほうがましだよ。
 それよりあの作者ふざけんなよ。
 名誉棄損罪で民事訴訟してやる」

「あの人は会社でストレスが溜まると
 奇抜な作品を書くそうなの。職場の人間関係で
 苦労してそうな人だから多めに見てあげて」

私はケイスケさんにもたれかかるようにして
抱き着きました。私達がいるのは、本村家近くのコンビニです。

レジの前でラブコメをしてるモノですから、
若い男性定員さんがじろじろとこっちを見てきます。

私たち、目立ちすぎたかしら。

「あー。マリー・アントワネットだぁ」
「こら。指差したら失礼でしょ」

今度は幼稚園生くらいの子供と母親です。
コンビニでも元フランス王妃のオーラは隠せませんね。
すぐに私の正体が分かってしまうのですから。

「今は抑えてやるよ。
 マリーがそこまで言うんだったらな」

そう言ってケイスケさんは私の頭を
撫でてくれました。慈愛に満ち溢れた瞳をしています。

やっぱり優しい人。
この人を狂わせてしまう妹は倒さないとだめね。
あとできつめのワンパンを食らわせてあげるわ。

「ケイスケさん。コンビニって懐かしいと思いません?」

「昔俺が働いてたからか? 確か第八話だったか」

「あの夏の暑い日、私はあなたに会いに行きました。
 そういえば今も夏でしたか?」

「季節はどうなってるんだろうな。
 生前の作者が細かく描写してないから分からないな。
 君が来てくれた時か。なつかしいな」

「10話以上前の話だと、ずっと昔のことに思えますね」

「そうだな……。あれから裁判をしたり、
 君の家に住み込むようになったり、色々あった」

「ええ。色々ありましたわ」

私たちは特に買うものなどないのですが、
店内を回っていました。

レジ前のフライヤーでフライドポテトやフランクなどが
売られてますが、お昼は食べたばかりなのでお腹はすいていません。

私は雑誌コーナーに行き、週刊文春を立ち読みしました。
ケイスケさんも一緒にのぞき込みます。

『婚約……延期報道……K氏。
 学費など……1000万近くを母の元恋人に負担させ……』

とんでもない報道ですけど、文春は嘘をつきませんわ。
こんな体たらくで日本の皇室はどうなってしまうのかしら。
宮内庁が許可しない婚約なんて初めから無意味でしょうに。

週刊文春の記者はターゲットに対し、24時間の
交代監視勤務を実行するので、他のメディアを
超越した情報収集能力を誇りますの。

それほど有名人のスキャンダルを入手することに
命を懸けていますの。
国会議員も「文春砲」を食らえばイチコロ。
うまいネタなら衆議院が解散するレベルですわ。

生前の作者は、
日本にこのような高度なスパイ組織が
存在することを誇らしく思うと言っていたわ。

「悪いな。俺は皇室のことはよく分からなん。
 それと余談は、ほどほどにな」

ケイスケさんは頭を手でかきながら、歩き始めました。
私も彼の後に着いて行きます。

「お菓子でも買っていこうか。うちに寄っていくついでにな」

「本村家に行くのですか? ミホさんはおりませんのに」

「久しぶりに母に会っておこうかと思ってさ。
 〜お兄ちゃんと〜の影響で母が心配になっちまった。
 ま、こっちの世界では何もないんだろうが。
 本村家にしばらく帰ってないのもある」

「うふふ。私はケイスケさんの親思いなところ、
 大好きですよ?」

一方で貞子と家出した件は
万死に値しますが、スルーしますわ。

ケイスケさんは適当にチョコ菓子を選んで
レジに並びました。

私は手持ち無沙汰なので駐車場の方を眺めていました。
そうしたら一人の中年男性が通りかかりました。
スーツを着た男性ですが、見覚えがあります。

「やっぱりマリーか。君に会えてうれしいよ」

「ユキオさん。いえ、ルイ。こんな時間にどうしたの?」

「君たちがなんとなくコンビニにいるような気がしてね。
 作品が終わる前に少しでも主演機会を増やしたいのが
 本音だが、うちに寄っていくなら送っていくよ」

ルイが車を指さしました。
ここまで書いていて今気づきましたが、
今日は休日のようですね。

ケイスケさんと私はルイに送られることになりました。
漢字を間違えると塁に送られました。野球の代走です。

本村家まで、ここから車でわずか5分しかかかりません。
距離よりも信号待ちの方がうざいくらいです。

「ケイスケ」

車が車庫に入った時。ルイは怖い顔で
ミラー越しにケイスケさんをみました。

「おまえはマリーを幸せにする自信はあるか?」

「なんだよ急に」

「真面目に答えなさい。私は真剣だ」

「……幸せにするよ。俺は男だ。責任をもってマリーを
 幸せにする。どうだ。これで満足か?」

「少し足らないな」

「……は? 何が足らないって?」

「覚悟だよ」

車から降りろとルイが言います。
ケイスケさんも降りたのですが、
なんと殴られてしまいました。

もちろん私じゃないですよ?
ルイが息子に拳を振るったのです。

「ってえな。なにしやがる」

「私はおまえのチャラいところが前から気に入らなかった。
 貞子が消えたら次はマリーか。ふざけるなよ。
 まずマリーは私のものだ。人の女に手を出すな。
 しかもおまえ、ミホを妊娠させてたな」

それは余談の中の話だろ……。
ケイスケさんが言うよりも早く、
ユキオさんが突っ込んできました。

ユキオさんは元力士だったのでしょうか。
目にもとまらぬ速さで『張り手』を繰り出しました。

2秒間で13回も張り手を食らったケイスケさん。
その衝撃により、玄関の扉を壊しながら
ダイナミックな帰宅をしました。

ママさんが大慌てでリビングから出てきました。
午後のコーヒーを飲んでいたようです。
玄関で大往生している息子さんが視界に入ります。

「誰かと思ったらケイちゃんだったのね。
 新手の宗教勧誘が来たのかと思ったわ」

どんな宗教勧誘ですか。

「ふん……。あなたもいるの」

そうですよ? 露骨に嫌な顔するのやめてください。

「ケイちゃんはどうして気絶してるの?
 アントワネットがやったの? だとしたらぶっころ…」

私ではないですわ。隣にいるルイをみさない。

「マリエ。どいていなさい。これからケイスケを制裁する」

「制裁……? 物騒なこと言うのね。
 どこでそんな言葉覚えたのよ」

「私は電車通勤であり、ホームにいる時間などは暇だ。
 そこで学園物語〜ミウの物語〜をスマホで読んだ。
 ミウちゃん、いいなぁ。私もあんな娘が欲しかった」

「メタネタもいい加減にしなさいよ。
 元作者の前作の話とか興味ないわ」

「とにかく、私はケイスケが起きたら説教するからな」

「好きにしなさい」

いいのですか? 
てっきりママさんが止める流れだと思っていたのに。

「夫に構ってる暇がないだけよ。
 私はこれからアントワネットをぶっ飛ばす」

はい……?

「ちょうど良い機会じゃない。私は前から言ってたわよね?
 貞子の裁判が決着したらあなたにワンパン食らわせるって。
 人の旦那だけでなく息子にまで手を出すとか 
 どんだけ色狂いなの。この色情狂!!」

とんでもない誤解。名誉棄損ですわ。
私は健全な恋愛を楽しんでいるのに。

「あんたの悪いうわさは学研の歴史の本とかに
 たくさん書いてあるわよ。書店とか行って探してみなさい。
 あとうちの旦那があんたにお熱なのも腹立つわね。
 やっぱり死になさい」

かすかに見えたのは、一瞬の閃光でした。

それほどママさんの放った拳は早かったのです。

わたくし、マリー・アントワネットは、
マリー・テレジアの第11子として生を受け、
初めての暴力を経験しました。

「きゃああぁぁっ!!」

私の体は17メートルほど吹き飛び、道路を挟んだ、
隣の家の塀にぶち当たって止まりましたわ。

痛いとか。苦しいとか。

そういう次元を超越しています。
背中を強打した影響で呼吸が止まっています。

たかがワンパンがこれほどの威力だとは……。

小説だからいいですけど、現実世界の人間が
これを食らったら死んでますよ。

「はぁ。すっきりしたわ」

ママさんはコーヒーカップを手に家の中に戻っていきます。
ボロボロになった私の姿を確認して満足したのでしょう。

ですが、私は主人公であり、わき役ではありません。
このまま済ませるつもりはありませんわ。

しかし、大英帝国と薩摩藩くらいの力の差が
ありますから、まともにやっても勝ち目はありません。

ここで作者特権を使って肉体を強化しましょう。

まあ……。力がみなぎってきましたわ。

「おいケイスケ。起きなさい。いつまで寝ているのだ」

私の愛する人を足蹴にするルイ。
ケイスケさんは苦しそうにうーんと声を出してます。
まだ夢の中なのでしょう。

やめて。私の彼にひどいことしないで。

「ん? どうしたマリー。怖い顔して」

私は生まれて初めて右ストレートを放ちました。

「ぽう……!?」

私の元夫、ルイは激しく吹き飛びました。
家中の壁を貫通してさらに遠くへ飛んでいきました。
例えるなら家の中をダンプカーが通過した感じです。

「ちょっと」

ママさんがにらんできます。ルイが吹き飛ぶ際に
テレビを巻き込んでしまい、粉々になっています。
午後のワイドショーが見れないため、ご立腹の用です。

「人の旦那を誘惑したりぶっとばしたり忙しい女ね。
 ガチでムカつくわ。今からあなたのことを
 トランプと同じレベルにランクしてあげる。
 これがどういう意味か分かるわね?」

ママさんは真顔で「米国西海岸まで吹き飛びなさい」
と言って襲い掛かってきました。

太平洋を横断させるほどの一撃ですか。
どうやら本気のようですね。

こんなことになると知っていたら、
誰がこんな家に来たことでしょう。

もっとも私の心配は杞憂にすぎませんでしたが。

「今のは攻撃だったのですか?」

「うそ……?」

ママさんの拳は、確かに私のお腹に突き刺さっています。
私は防御力を強化したのでなんともありません。

たぶん普通の人が食らったら意識不明の重体
なのでしょうが、私は元フランスの王妃兼作者なのです。

「ニヤニヤしないで。その顔つぶしてあげる」

ママさんが懲りもせず拳を振るいます。
おやおや。私のほっぺたに何か当たりましたかね?

「うそでしょ……なんで効かないの?」

作者の力を舐めないでください。
今度はこちらの番ですよ?

「くっ……」

ママさんは全身をガードしています。
うふふ。その体制だと足元がおろそかですよ?

私は足払いをし、彼女は激しく転倒。

馬乗りになりました。

必勝コース確定ですわ!(^^)!

みなぎってきたああああ(^○^)

「では、死んでくださいヽ(^o^)丿」

「いやあああああああああああああああ!!」

私が情け容赦のない拳を振り下ろし、
全てが終わるはずでした。

「おや?」 「あれ?」

効いてませんね。確かにボディに入ったはずなのですが。

もう一度腹パンをしてみましょう。

「痛くない……?」

逆にママさんが驚いています。
どのくらいのダメージかを念のために聞くと、
ハンドボールが軽くぶつかった程度とのこと。

つまり無傷に近いというわけですか?
信じられませんね。力の加減はしてませんよ。

「マリー、落ち着いて話を聞いてくれ」

「ケイスケさん……」

いつの間にか目が覚めていたケイスケさんが
解説役に回ってくれました。こういうことらしいです。

マリーは作者特権により、
・まず防御力をMAXにした。
・したがって攻撃力は変化してない

どういうことですか? 確かに私は隣の家の塀まで
ぶっ飛ばされた反省から防御力は強化しました。

攻撃力に変化がないとは? いちおう攻撃力も
MAXにしたつもりですよ。現にルイは吹き飛びました。

「親父は銀行員だから防御力が弱いんだよ」

銀行員と何の関係が?

「それに戦闘力は一つの能力しか上げられない決まりだ。
 君は最初に防御力を強化した。それで終わりだ」

そんな裏設定があったのですか?

戦闘力には攻撃、防御、スピードの3種類があるようです。
前作者が考えた設定により、本村母娘は、攻撃力がMAXとのこと。

「マリーはハプスブルク家の生まれだ。
 たぶん普通の人より攻撃力の初期設定が高めの設定なんだよ。
 きっと生前の作者がそうしてくれたんだろ」

「え……」

「あの作者はおまえのこと、ずっと心配してたんだよ。
 マリーが弁護側に回ったこともあって、
 いつか危害が加わることがあるかもしれないだろ。
 お前を守るための親心ってやつだな」

にわかには信じられませんね。

でも攻撃力が高めの設定なのは助かりました。
マリエさんには無力でも、ルイほどの人を軽く
吹き飛ばせるだけの力は便利です。

あとで前作者さんの墓参りに行きましょう。

「アントワネットちゃん。停戦しましょう?
 あなたと戦っても決着がつかないことは分かったわ」

「急にしおらしくなりましたね。
 ムカつきますが、確かに決着がつかないのは事実。
 ここは淑女らしく引きますわ」

私はママさんと猛獣のようににらみ合いながら、
その場を離れることになりましたわ。

次に会った時はぶち殺す。互いに瞳がそう語っていましたわ。

今日は結局ミホさんと会えませんでしたが、
私の戦闘力を試す良い機会になりました。

おそらく次が最終話になるのでしょうか。

それではみなさん。 
また次のお話でお会いしましょう。ごきげんよう。

        著作・制作 NHK…じゃなくて、マリー・アントワネット


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