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作品名:『学園生活』  ミウの物語 作者:なおちー

第14回   太盛の別荘生活 そのA


「一日中好きに過ごして結構よ。何をしても自由。
 用があれば使用人を呼んでもよくてよ。
 ただし、脱走する努力以外はね」

太盛はアナスタシアにそう言われたので逆に開き直ることにした。
太盛の家でもここまで大層な別荘は持ってない。

見晴らしは最高。建物内の設備も豪華絢爛。
素朴なイメージのログハウスなのに壁には絵画が飾ってある。
金色の額が立派で美術館並みである。

ルネサンス期のお堅い時代の作品が並ぶが、
一番多く飾られているのはバロック時代のオランダ人の作品だ。
レンブラント、フェルメール、ルーベンス。

全て模写だろうが、これだけの数を揃えられることに
エリカの家の財力を物語っていた。

映画も見放題。リビングにミニシアターがある。
テレビは大画面。AVアンプ、部屋を囲うように
配置したスピーカーで7.1ch仕様。
その雷のような重低音は部屋のガラス窓まで振動させる。
ブルーレイソフトは太盛の好きな洋画が多かった。

このシアターシステムはもちろん音楽にも対応している。
いわゆるPCオーディオと呼ばれるもので、PCに直接つなぐか、
USBを挿入して聴くことができる。
ジャンルはクラシックのみ。
太盛のよく知らないロマン派以降のソ連系の作曲者の曲が多数見られた。

本もたくさんある。一角に大きな本棚が三つあって、
政治、経済、法学などの学術書、美術、音楽などの芸術関係。
さらに自然科学のことや動物や植物の図鑑まで揃えてあり。
書斎といっても過言ではない。
蔵書は非常に文系寄りで太盛にぴったりだった。

イーゼルをはじめとした画材もあるが、創作意欲はわかなかった。
別の部屋を覗くと、ターシャの者と思われるトレーニング機材がある。
ダンベル、ヨガマット、トレーニングベンチなど。太盛はこれも興味なかった。

太盛は、リビングのソファでダラダラするのを好んだ。

枕をクッション代わりにし、片手で本を読みながらお菓子を食べる。
主婦がお昼のワイドショーを観てる時の態勢と言えば分かりやすいか。
エリカお手製の焼きたてのクッキーは、
嫌なことを忘れさせるくらいには美味しかった。

「ここのトールボーイ(背の高い大型スピーカーのこと)の
 音質すげえな。家に持って帰りたいくらいだよ」

「木の家だからか、よく響くわよねぇ」

アナスタシアはニコニコしながらお茶を飲んでいた。
彼女は京都っぽい人なので日本茶を好む。(父が移住したのは兵庫県)

「プロコフィエフのピアノ協奏曲は新鮮だ。
 破滅的で薄暗くて、独特の美しさがある。
 西洋の曲と全く次元の違う音楽だぞ。
 この人もソ連人なのか?」

「そうね。ウクライナ生まれのロシア人よ。
 その後革命が起きてソ連の人になったわ。
 ペテルブルグ音楽院で学んだあとに、
 パリ、ソ連、アメリカで活動したわ」

「ウクライナの生まれなのになんでロシア人?」

「ウクライナが当時ロシア帝国に占領されてたから」

「なるほど。ウクライナが併合されていたから
 ロシア人扱いってわけか」

「そんなとこね」

「ソ連人の定義って難しくないか?」

「ソビエト連邦内にいるすべての国民がソ連人の扱い。
 例えだけど、もし日本がソ連領だったら、
 日本・ソヴィエトとなっていたわけね」

「じゃあプロコフィエフはウクライナ・ソヴィエトの生まれで
 ソ連系ウクライナ人になるわけか?」

「実はそういう発想自体が西側諸国の考えなの。
 正確にはソ連系とか、人種や国籍を廃したのがソ連だから。
 ただソヴィエトという党の元に集まった諸国民、
 というのがただしい定義ね。名目上、各民族は平等よ」

「わけが分からないぞ。それじゃあ
 どうやって国民を分ければいいんだ」

「西側の人間には分かりずらいでしょうね。
 階級差別や人種差別をなくすためにボリシェビキが考えたことだから」

「そういう変わった国の人だから斬新な音楽が作れるのかな?」

「そうかもね。もちろん彼らもモーツァルトやバッハなど古典も
 しっかり学んだうえでクラシックを発展させているのだけど」

太盛は絵画と同じくらい音楽に熱意のある少年だった。
ドイツ・オーストリアなど西洋作曲家の曲ばかり聴いていた
彼にとって、ソビエト系の作曲家の曲は魅力的に感じられた。

ベートーベン以来のオーケストレーションの天才と
称されるショスタコーヴィチ。
バレエ。火の鳥、ペトリューシュカで有名なストラヴィンスキー。
昨今のフィギュアスケートでピアノ協奏曲第二番が
使われたラフマニノフ。

美しく、澄み渡った天空の空気を吸いながら聴く
ピアノ、ヴァイオリンの音色は最高の心地よさだった。

「また寝ちゃったの?」

ターシャがクスクスと笑う。太盛は眠くなったら寝た。
そして目覚めたら読書をしたり音楽を聴いたりと、
とことんまで自堕落的な生活をすることにした。

どうせ逃げることはできないのだ。ならば
開き直ってしまえばいいと考えるのは自然なことなのかもしれない。

テレビは映画専用なのでニュースは見れなかった。
スマホもPCも触らせてくれないので、世間のことは何も分からない。

「お昼ご飯ができたわよ?」

エリカがパスタをゆでてくれた。
この姉妹は、食事は使用人に頼らず交代で作ってくれた。
こんな生活をしていると、三人での生活にすっかり慣れてしまう

「なんだか自分がダメ人間になったみたいだよ。
 こんなに楽しちゃっていいのかな?」

「夏休みの間くらい、いいんじゃないかしら?
 人生には息抜きも必要よ?」

そう言って太盛のグラスにジュースをついでくれるエリカ。
彼女は太盛の身の回りの世話をするのを好んだ。
ボールに盛られたサラダも
太盛の分を先に盛り分けてドレッシングをかけてくれる。

太盛が冗談で、エリカ、ミニトマトを食べせてくれよ。
と言ったら本当に食べさせてくれた。

アナスタシアは何も言わず、
微笑みながらその様子を見守っていた。

「太盛。今日は晴天だから夜空がきれいに見えるんじゃないかしら」

「本当かいターシャ? 今から楽しみだね。
 ここからの眺めは天国のように美しいよ」

そんな芝居がかった会話も自然とこなせてしまう。

こんなはずじゃなかった。これは太盛の望んだ日々ではない。
心の奥で警告が鳴っていた。だが、人間は一度楽を覚えると
元に戻れなくなってしまう。聖書で人間を創造したのは
失敗だったと記されている理由がまさにこれだ。

太盛はアナスタシアのことをターシャと呼んだ。
その方がロシア人っぽくて彼女にぴったりだったからだ。
ターシャの方は太盛と呼び、弟のように可愛がった。

ターシャは、死を顧みずに自分に襲い掛かって来た太盛を
この上なく気に入っていた。彼の情熱、ひたむきさ。ああいう
生の感情を見せてくれる男の子は大好きだった。
妹から奪ってしまおうとすら思えるほどに。



「宝石箱をひっくり返したことを英語でスターダストと言うのかしら?
 今見てる光景がまさにそんな感じがしない?
 肉眼で見える星ってこんなにたくさんあるのね」

夜空を見上げながらターシャがそう言っていた。
太盛とエリカもワイングラスを片手にバルコニーから空を見上げた。

露出した腕と首筋に虫よけスプレーをかけて、
木の長椅子に腰かけてゆったりと夜を過ごした。
月が出てないこともあって星は見放題。まさに最高だった。

自然は人の心を癒す。まさに言葉通り。
太盛は心がどんどんマヒしていった。

エリカに対する怒りや、ミウに会いたいという思いすら、
消えかけていた。それほど天空の別荘での生活は別格だった。

(そろそろかな?)

エリカはアルコールで真っ赤に染まった太盛の横顔を見ながら思った。
太盛を外界から隔離することで彼の精神を
堕落させる計画は予定通り進んでいた。

ボリシェビキの考えは計画的であり科学的である。
実は太盛に酒を飲ませることも計算通りだった。

彼は血圧が高いほうなので酒には弱いはずと考えられており、
事実その通りだった。

チーズ、ハム、ベーコンなどワインに合う食材も
ふんだんに取り寄せてお酒の楽しみを覚えさせた。
そして、その楽しみはこの別荘でしか味わうことができないのだ。

教育の厳しい彼の父はここにいない。女たちに好き放題に
甘やかされ、次第にエリカたちなしでは生きられないほど
依存させるのが目的だった。

「また眠くなっちゃったよ。エリカ。悪いけどベッドまで運んでくれ」

「はいはい」

三人の寝室は別々だった。エリカは千鳥足の太盛に
肩を貸し、ベッドに優しく寝かせてあげた。

数時間後、真夏の虫の音でなんとなく目が覚めた太盛。
ベッドサイドの明かりをつけると、なんとエリカが横で寝ていた。

(自分の部屋に戻る前に寝てしまったのか?)

そう思ってエリカの肩をゆする。

「……ん。姉さん。まだ朝じゃないわよね?」

寝返りを打った。やるせなさそうに吐息を吐く姿が色っぽい。
深夜のエリカは妖艶だ。パジャマの胸元ははだけていて、
太盛の視線をくぎ付けにした。

エリカはミウより背が高いからか、胸が大きかった。
お尻も大きくて腰のくびれができるほどスタイルが良かった。

太盛は彼女の黒髪に触れた。まだエリカは寝ぼけている。

「んん!?」

太盛に唇を奪われてさすがに目が覚めた。

エリカは呼吸が苦しくなって命の危険を感じ、
目の前の相手を殺すために格闘術を使いそうになった。

相手が太盛だと分かるとそんな勘違いを恥じた。
自分から夜這いをかけたのに睡魔に負けて寝てしまったのだ。
隣にいる彼の寝顔が、あまりにも気持ちよさそうだったので。

「いいよ。きて」

遠慮なく太盛の顔を両手で持ち、自分の顔に近づけさせた。
実は二人ともファーストキスだった。

この時の太盛の脳裏にミウの姿はなかった。
軟禁されているとはいえ、浮気である。

エリカはずっとこの機会をうかがっていた。
太盛が堕落して正常な判断を失うまで、
ずっと彼に尽くしてきたのだ。
エリカのロシア的な我慢強さが買ったのだ。

「あっ」

太盛はエリカに覆いかぶさり、胸を触った。
エリカの胸は片手で握れないほどボリュームがある。

(やめろ……)

ひと夏の過ち。これ以上先に進んでしまうと、
エリカとの関係を認めるしかなくなる。

確かにエリカが最初に太盛を手に入れた。
二人は学校では夫婦のように仲良しで、
世間は彼らをカップルだと認めてしまった。

だが恋愛に順序など関係ない。
太盛はあの記憶喪失の少女をほおっておけなかった。
それもまた運命だったはず。なのに

「あら、ごめんなさい。部屋を間違えちゃったわ」

ターシャが扉を開けた。
そして何事もなかったかのように去っていった。

太盛とエリカは心臓が止まるかと思うほど衝撃を受けた。
彼らはこういうことには初心な高校生だった。
ターシャに見られていたのかと思うと恥ずかしさのあまり
死んでしまいたくなる。

結局、エリカはおとなしく部屋に帰ったのだった。






「太盛君、こっちに来てくれる? 人手がほしいの」

エリカはキッチンで趣味のお菓子作りをしていた。
チョコレートマフィンの生地をボールの中でかき回している。
生地はバターをハンドミキサーでかき回すのだ。
ミキサーの機械音が響いた。

「そこに入れてある卵を混ぜてから、大さじスプーンで
 三回すくってパン生地の中に入れてね」

「すくう時の量はどのくらいだ?」

「少しでいいわ。一度に大量に入れると良い生地にならないのよ」

太盛は最初、何で自分がお菓子作りなど、と思ったが
エリカに的確に指示されると体が勝手に動いてしまう。

「次はチョコレートパウダーを振りかけるの」

「このボールに入っている奴か?」

「そうよ。まず私がやって見せるから」

エリカの見よう見まねでパウダーを均等にふりかけ、
途中で少量の牛乳を混ぜていく。その上にさらにパウダーをかける。

手間をかけなければ美味しいお菓子はできない。
エリカは繰り返しそう言った。

夏休みの間、しばらく太盛と離れ離れだったエリカにとって、
彼との共同作業は楽しかった。もちろんお菓子は自分一人で作れる。
神経を使う作業なので要所で人手がほしいところがあるのは事実だが、
本当は太盛とただ一緒にいたかった。

「レンジは予熱したから、あとは25分温めて終わり」

「こんなにあっさり終わるもんなんだな?
 出来上がるのが楽しみだ」

「うふふ。お菓子作りは奥が深いわよ?
 美術みたいに一つの作品を作り出すのと同じなの。
 休みの日に気晴らしにやってみるとすっきりするわ」

それは、寂しさを埋め合わせる行為。
太盛はあの夜のことを蒸し返したりしなかった。
それがエリカにとって逆に不満だった。

あと一歩で、もう少し先の関係になったのに。
この夏はミウを出し抜くための絶好の機会。
姉に協力してもらって太盛を拉致までしたのに。
なのにタイミングよく邪魔しに来たアナスタシアの真意は。


「まだ三時前か。暇だな。お茶でも飲みながらゆっくりするか?」

エリカはエプロンを脱ごうともせず、立ち尽くしていた。
太盛に背を向けているから表情は分からない。

聞こえてなかったのか。太盛はそう思ってエリカに肩に手を触れた。

「具合でも悪いのか?」

「ううん、そうじゃないの」

珍しく沈んだ様子のエリカ。学園で見せる女王のような雰囲気はない。

「太盛君はここでの生活は、楽しい?」

「楽しいか楽しくないかというより、楽だな。
 至れり尽くせりって感じだよ」

「ずっとここにいたいと思う?」

「来月には学校が始まるじゃないか」

「そうだけど……」

ふとエリカがシンクをみた。太盛もつられてそちらに視線をやる。

銀色のボール、シリコン製のゴムベラ、ナイフ、皿、
生地の残りがこびりついたハンドミキサーが水の中に埋まっている。
道具はしばらく水につけて冷やしておけばいい。

エリカは哀しそうな顔をしてエプロンを外す。
彼女が腰の結び目に手を伸ばした、何気ない動作をした時だった。

「あっ」

太盛がエリカを抱きしめていた。
彼の方から迫ってくるのは初めてだったので、
驚きよりうれしさの方が勝った。

廊下を歩いていた使用人の一人は、若い男女のシーンを見て
気まずそうに奥へ引っ込んでしまった。

「こうしてほしかったんだろ?」

「うん」

エリカの方も彼の背中へ腕を伸ばして、体を密着させた。
彼は喧嘩慣れしていているからか、硬い筋肉質の感触がした。
体温も随分高くてエリカを驚かせた。

「でもどうして? 太盛君は私のことずっと避けてたじゃない」

「この別荘で暮らしてるとさ、若い女はおまえと
 ターシャしかいないじゃないか。俺もいろいろ我慢の
 限界だった。つまりそういうことだ」

今度は唇を奪ってきた。あの夜の続きのつもりなのか。
エリカは彼にされるがまま。抵抗はしなかった。

エリカは太盛について斎藤マリーから聞かされたことがあった。

『太盛先輩は中学時代、女好きで有名だったらしいですよ。
 彼女を作ってもすぐ飽きて振っちゃう感じだったそうです』

彼の悪口を言う後輩を疎ましく思ったものだった。
信じたくはなかった。だが、太盛はミウにぞっこんなのはゆるぎない事実。

別荘暮らしが続き、太盛は獣のような要求を発散させるために
たまたま近くにいたエリカを求めていた。

「太盛君……愛してくれてるんだよね?」

その問いに彼は無言で返した。

キスのあとに胸や尻を触ってくるが、それ以上は何もしてこない。
使用人たちに見られるかもしれないからこれで正解なのだが、
エリカにはむなしさだけが残った。

このあとどうなる? 夏休みが終わって、学校生活が始まったら
太盛はエリカとのことをなかったことにして、
空気のように扱うかもしれない。

エリカは、ミウに勝てないことを本能で悟っていた。
だから今回は親の財力に頼って彼を軟禁した。

彼といる時間が作れればそれでよかった。
しょせん一時的なものに過ぎないと分かっていても。



「お父様から呼び出しがあった?」

「お盆の親戚周りをしないといけないのよ。
 明日にもここを出発するわよエリカ。太盛にも伝えておいて」

「でも姉さん。私達、夏休みはずっと別荘で
 暮らしていいって言われてたじゃない?」

「ちょっと予定が変わったようね。
 お仕事の大切な顧客を相手に接待しないと
 いけないから、私たちも同行するわ」

「そんな……もっとここにいられると思ったのに」

「我慢しなさい。私たちはお父様の計画通りに
 動かないといけないの。家の行事の時は私情を捨てなさい」


太盛はその知らせを聞いて複雑な思いを抱えた。

結局彼がここにいたのは約二週間だった。

時間にすると短いが、内容は濃かった。
ターシャとエリカは太盛を甘やかしてくれるので
脱走する気など全く起きなかった。

そしてエリカを求めるようになってから
心の奥に封印してしまったミウ。
そして妹のように大切なマリエ。
親友のマサヤ。幼馴染で巫女のエミ。

懐かしいみんなの顔が壮大な空の中に浮かぶようだった。

エリカとキスしたことが猛烈な後悔となって彼を襲う。
今更どんな顔してミウに会えばいいのか。
例えるなら、単身赴任中に別の女性と浮気した夫の心境。

最終日の朝。太盛は、バルコニーに立って
この景色を目に焼き付けるようにした。

最後の日だからか、アナスタシアがここの立地を教えてくれた。
ここは長野県の八ヶ岳の頂上だ。八ヶ岳は山梨県と長野県に跨る山塊である。

ここの別荘は姉妹の父が娘へのプレゼントして最近購入したばかりだ。
本来は姉妹と使用人だけで過ごすつもりだったが、エリカの要望で
太盛も呼んだとのこと。太盛は客人のつもりで拉致したから、
危害を加えるつもりはないというのは本当だった。


こうして太盛の別荘暮らしは終わった。

二人は結局話さなかったが、別荘暮らしの最中に
夫婦として過ごしているお互いの姿を夢で見ていた。
そして三人の子宝に恵まれていることも。

二人が同じ夢を見たのは、偶然か、それとも運命なのか。


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