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作品名:北の嵐山物語 〜皐月〜 作者:森野 鯨

第3回   3
「はいそれじゃ テストするぞ〜」

いきなりの抜き打ちテスト?

問題用紙が手元にきたけど

ん? 白紙だ

「はいそれじゃ 世界地図を描いてみて〜」

ええええ 世界地図って?

「とにかく 自由に描いていいからね〜」

自由にって言ったって…

「飽きるほど 地図帳みてきたろ〜」

まぁそうだけど…

「なぁ 見てるようで 見てないんだなぁ〜」

確かに

「わかったようで わかってないんだなぁ〜」

おっしゃる通り

「でも大体の位置関係はわかるだろ?」

ユーラシア大陸にアフリカ こっちには北アメリカの下に南…

「オーストラリアも忘れずにね〜」




そしてできあがったほとんどの地図が

日本を中心としたメルカトルな世界地図だった

「みんな上手だな〜 でもほとんどの地図に南極大陸がないな〜」

あ!ほんとだ

「それじゃ上下を逆さまにして〜」

逆さま?

「それがオーストラリアで一般的に使われてる世界地図なんだな〜」

と、いいますと?

「たいてい自分の国が中央の上部にくるように世界地図を描くんだな〜」

へ〜

それから 世界地図の話が続いて



「じゃ次 裏にして〜 今度は北海道を描いてみて〜」

えええええ

「ちまちま描かずに でっかくでっかく 北海道はでっかいど〜」

まぁ許せる範囲のオヤジギャグか…

「で 宿題〜」

えええええええ

「次の時間までにひとりひとつ 北海道にまつわる話を1分間発表すること〜」

ええええええええええ




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