夏休みも何事もなく、ほんとに何事もなく過ぎ去ってしまった…
なおとのダブルデートも叶わないどころか、彼氏も出来なかった…
「うわーん!今月で16歳だよ! まるまる彼氏いない歴15年になっちゃうー!」
「そうだね。 ねぇ、亜希奈は気になる人いないの?」 そう言ったのは千夏
最近はすごく仲良くなってお互い呼び捨てで呼び合うようになった!
亜希奈 「うーん。いるっていったらいるかなー 千夏はいないの?」
千夏 「うーん。いるっていったらいるかなー!」
亜希奈 「ちょっとー!」アハハハハ!
亜希奈 「じゃあ言うね! あたし、実は…A君が好きなの!」
千夏 「えーー!それじゃわかんないじゃーん!」
亜希奈 「えへ!そーだよね。じゃあちゃんと言うね! 実は…翔太君が好きなの!」 ついに言っちゃった!
そう。あたしがA君としていたのは翔太君なの 名前出して考えてたらにやけちゃうという変な癖のためそういう風にしていたんだけど…
本気で好きになったんだもん! ちゃんと翔太君として考えなきゃ!
「そうだったんだー!じゃあ亜希奈を応援するね!」 「うん!ありがとー!」
家に帰ってから漫画を読んだ あたしの好きな作家さんの恋愛もの! 絵も好きだし、話もキュンキュンしてたまんないんだー♪
は!片思い中の主人公の女の子が好きな男の子に告白しようとしてる! どうなるのかな〜
『私、○○○君の事が………… 好きです!付き合ってくれませんか?』
キャー!シンプルだけど可愛いぃ! 返事はどうなの? 『少し考えさせてくれるかな』
学校で千夏と話した。 同じ漫画を読んでるんだー!
千夏 「ねぇねぇ、読んだ?」
亜希奈 「もちろん読んだよ!もー、じれったいなって思ったけど、最後には付き合うことになってよかったよね!」
千夏 「本当だよー。でも現実世界、そんなうまくいかないよねー。」
亜希奈 「だねー。あたしも一度もうまくいったことないもん!悲しいことに…。 今度はうまくいくかな」
千夏 「やってみないとわかんないし! 告っちゃおうよ!」
亜希奈 「そんな簡単なことじゃないよぉ」
でもいつかはやんなきゃいけないよね。 悔やむのは結局自分なんだもん。 人生は一度しかない!
〜自分の部屋〜
さてと日記、日記! 『私、翔太君に告白してみようと思う! 漫画とかドラマみたいにうまくいくといいけど… 結果はどうであれ、やることにはきっと価値があると思うから 私、頑張りますっ!』
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