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作品名:恋愛日記 作者:はっしー

第6回   6
今日は待ちに待ったお出かけ!

なに着て行こーかな〜?
どこ行くのかなー?
なにするのかな〜?

って私、落ち着け!!
テンパって好きだっていうのがバレないようにしなきゃなんだよっ!

私は頬をパンパンと叩いて落ち着かせた。

よーし、とりあえず駅で待ち合わせっと!


「みんなーおはよー!」
なおがいつものように元気にあいさつ。

「おはよー」
私、A君、秀人君も続いてあいさつ

「おはよー!
ってかなお、公共の場なんだよっ!
少しは落ち着け!!」

なお、彼氏に怒られてやんのー!

「はーい」
ちょっとぶーたれてるみたい(笑)

「今日はどこ行くんですか〜?」
私はA君に聞いた。

すると
「今日は行き当たりばったりのお出かけでーす!」

みんなポカーンとしていた。

「はあー?ちゃんと計画しとけよ!!」
なおがキレ気味に言った。

秀人君も彼氏も頷いている。

あたしも最初はビックリしたけど、口が開いていた。
「いいねっ!!そーいうおでかけも楽しそう!」

はっ!A君を肯定したけど、バレちゃったかな?

「だろ〜!楽しいと思うぜ!」

ホッ!バレてないみたい。

ということで、行き当たりばったりの旅の始まり始まりー☆

最初はブーブー文句言ってたみんなも楽しんでるみたい!
A君はもちろん楽しんでる。
あたしも楽しんでるよ!

こんな風に今まで好きな人と学校以外で会うことってなかったし、あんまり関わりなかったからすごく幸せ!

ずっと仲良しでいられたらいいな♪


しばらく歩くと、なおが
「あー、お腹すいたよぉー」
と言い出した。
そうっ、なおって結構大食いで、すぐお腹すくんだよねー!

時計みてみたらまだ10時半だし。

「なおー、お腹すくの早すぎっ!!
我慢しなさい!」

「ぶーー」
またぶーたれてる(笑)

でもそーいうところも可愛くて好きだよ♡

それからまた一時間ほど歩いた頃、町を離れ家もなくなってきた。
しかも周りは山や森で囲まれていた。

「えーっ、お腹すいてるのにお店ないじゃん!」

確かに結構な距離歩いてきたし、時間も時間だし私もお腹すいてきた。

「まあ、これが行き当たりばったりの旅の醍醐味だな…。ハハハ…」

あれっ?A君壊れちゃった?

「もう少し歩いたら一軒くらいお店あるかもしれないし、行ってみよ!」

さすが秀人君!
こーいうところを見習いたいって思うんだよねー!

友達からも
「秀人君に告って付き合っちゃえよ!」
ってよく言われるんだよね!

でもあたし、秀人君のこと好きじゃないし、秀人君もあたしのこと好きじゃないだろう。

なんであたしA君のこと好きになっちゃったのかな?

まあいいか!

しばらく歩くと、一軒の建物が見えてきた。

「おー、神様は私達のこと見放してなかったわ!」
なーんてなおが大げさなこと言ってる。

でも近づいて行くにつれ、言葉を失った。

木造の建物でとても古ぼけた感じ。
小さな看板があったがちゃんと読めない…

中に入るのもすごく勇気がいりそう。

みんな躊躇してたけど、A君が
「じゃあ入ってみるよ…」
と言った。


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