今日は清々しい朝だ。
事件が解決するかもしれない。
あれはこの気づいたことを言えば、必ず殺人者はは何らかの反応を見せるはずだ。
俺はそんなことを考えながらベッドから降り、仕事の準備をした。
そうしているとドアの方から奇妙な音がした。
白玖「ん?破裂音?」
そう破裂音。
風船が割れたみたいな音が聞こえた、その瞬間俺は昨日のことを思い出した。
白玖「銃声!?」
俺は家から飛び出した。
俺の家の前の道に出ると周りは思った以上に静かだった。
人もいない、物音もしない。
白玖「どういうことだ・・・?まさか!?」
俺はある推測をした。
仮説として悟志さんが殺人者がなかったとしたら、まだ殺人者がいることになる。
その人物がみんなを殺している・・・
そうだ。1日に1人なんて決まってない。
あんな会議があってるんだ。
怪しい物にされたら殺される。だからその前に殺す。
今、殺されている・・・
そう考えながら走っていると、俺はいつの間にかあいちゃんの家に ついていた。無意識にこの家に来ていたんだ。
白玖「あいちゃん、いる??」
俺はチャイムを押しながらそう言った。
数秒後に中からあいちゃんの声がした。
俺はその声を聞くと、全身の力が抜けるようにその場に崩れ落ちた。そこには、「良かった・・・良かった・・・」とつぶやいている俺がいた。
あい「どうしたの?!大丈夫?」
あいちゃんが出てきて座り込んでいる俺を見てそう答えた。
白玖「いや・・・大丈夫」
俺は出せる力を使いそう言い、立ち上がった。
あい「顔色悪いよ?上がってく??」
その言葉を聞くと俺の心拍数は上がった。
白玖「いや!大丈夫!俺は帰るよ!!」
えぇ!? 何言ってんだ俺は!!! 何で断ってるんだァァァ!!! こんな可愛い子が家に上がっていいって言ってるんだぞ!? 断る理由がない・・・のに・・・
俺はバカ・・・?????
まさかの出来事に俺は頭の上にクエスチョンマークが5個ほど浮かび上がった。
うん。あいちゃんに手を握られていたんだと思う・・・
あい「行かないで・・・入って」
あいちゃんはそう言うと俺の腕を掴んで家の中に強引に連れ込んだ
ドアが閉まり、俺達2人は黙り込んだ。
俺は何も話すことができなかった。
俺の腕を指先で掴んだまま・・・あいちゃんは黙っていた。
下を向き、ずっとだまって・・・
める「あいちゃん!早くきて!また被害者が!」
亜月めるさんだ。被害者出たということは・・・悟志さんは・・・
あい「うん。分かった、すぐ行く」
あいちゃんがそう言うと、メルさんはすぐに行ってしまった。
あい「白玖くん、行こ?」
俺は小さくつぶやき、あいちゃんの家を後にした。
* * *
死んだのは新垣明日香さん。
朋香ちゃんのお母さんに当たる人だ。
死んだ悟志さんが殺人者じゃなかったということだ。
俺は嫌な感じしかしなかった。
一夜に1人。1人ずつ殺して、いかにも遊んでいるようだ。
俊介「今から追放会議を行います、第一次投票を行います」
まただ・・・追放会議が始まった。
この会議で伝えることは伝えないと・・・
犯人はここで1人殺しとかないと・・・
俊介「一番疑われている人は、不二湊。お前だ」
湊「なんで俺?!ふざけんなよ」
俊介「ふざけてないさ。みんな真剣だ」
みんなが真剣なことはわかっている。
多分俺が言いたいことも理解してくれているだろう。
白玖「意見、いいですか?」
俺がいうと俊介さんがとっさに反応した
俊介「もちろん。そのための会議だ」
俺は俊介さんのその言葉を聞き、一拍おいて話し始めた。
白玖「俺は、不二湊さんと、佐野雅紀さんが怪しいと思います」
雅紀「何でそうなる?参考までに理由を」
雅紀さんが返してきた。この人はいっつも冷静だ・・・
白玖「みんなの家はコンピューターで制御されてますよね。もちろん家の鍵も」
俺が話すと、みんなの雰囲気が変わった
白玖「家の中に入るには、その鍵をどうにかしないといけないんです」
雅紀「つまり、プログラミングが得意な俺と湊が一番怪しいってことか・・・」
白玖「そういうことです」
俺の話を普通に聞いてくれた雅紀さん・・・
この人は白か・・・?
俊介「いきなり容疑者が絞られたようですね」
湊「まって!俺じゃない!雅紀だ!」
この反応・・・?まさか・・・
俺は反応をみて考えていると、旭姫さんがこういった。
旭姫「どっちも殺せばいいんじゃないですか?どうせ殺人者かどうかわかるんですから」
なにを言っているんだ??
そんなのいいわけない・・・
みなみ「何言っているの!?どっちも違ったらどうするのよ!」
旭姫「それも明日の会議になればわかるわけです」
みなみ「まぁそうなんだけど・・・」
まぁ、これも正論だ。
確かにそうだけど、選択をミスしたら、俺が殺される・・・
つまりどっちも殺して違ったら俺が一番怪しまれる・・・
どうすればいい・・・?
俊介「まぁいいでしょう。とりあえず二次投票を行います」
みんなの考えがまだまとまってないのに・・・
なんでこの人は・・・
みんなはいつもよりも投票時間が長かった。
それでも誰かに投票しないといけないんだ・・・
そして一番多かった人が死ぬ。
そんなの精神的に耐えれる人は少ないかもしれない。
私があの人に投票してなかったら死んでなかったのに・・・
そう思う人も少なく無いだろう。
俊介「投票を開票します。一番多かったのは、湊だ」
湊「俺かよ・・・お前ら・・・」
湊さんの声が震えていた。
湊「俺は違うのに・・・殺すのか・・・?」
俊介「当たり前です。さようなら」
また・・・銃声だ・・・
俺はこの音にはやっぱり慣れなかった・・・
でも、今回の会議でわかったことが2つある。
一つ目は、雅紀さんは多分白だということ。
そして二つ目は、旭姫さんの役職の疑問。
あの人は本当にわかるのか?
それとも・・・・・・
俺は会議が終わってみんなが帰ろうとしている中、一番最後まで残って今日のことを整理していた。
整理しながら罪悪感に囚われていた。
俺の助言で人を殺してしまった・・・
そこに来た女の子。そう、朋香ちゃんだった
白玖「朋香ちゃん?どうしたの?」
俺はそう言うと、朋香ちゃんは俺の服を掴んだまま黙り込んだ。
白玖「そっか・・・お母さんがいなくなって寂しいんだね・・・」
朋香「あの・・・あのね!」
朋香ちゃんが口を開いた。何かを伝えようとしている。
白玖「どうした?ゆっくりでいいから・・・ね?」
12歳だ・・・親が死ぬという強豪はやっぱり厳しすぎるか・・?
それでも朋香ちゃんは頑張って話そうとしてくれた。
朋香「・・・湊さんが犯人だよ」
そう言って俺の前に立つこの女の子は、12歳には見えなかった。
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