俺はすべてを知ってしまった。
俺たちは全員罪人で、この村に集められた。
多分…罪の重かった人たちだらけ…
それを全員処分したかったのだと思う…
それが占い師だとか、霊媒師だとかが出てきて、人狼の勝ちが危ぶまれたんだ…
でも、もうそれも終わりだ。
今日の夜で全部終わりだ…
白玖「俺は雅紀さんを殺しにいく…それで全部が終わりだよ…」
俺は声を小さくして言った…
作戦を開始するしかない。
それをして警察側の陰謀を剥がす…
あい「わかった…全てを終わらせようね…」
そう、全てを終わらせるんだ…
人狼の正体を明らかに俺はする…
警察の陰謀の思い通りになんかさせない…
* * *
幸せな恋愛関係を永く続けていくことはそれほど簡単なことではないかも知れない…
時には傷ついたり、時には相手をどうしようもなく信じられなくなったり、憎んだりすることもあるでしょう。それは、恋の試練なのかも知れない。
けれど、恋はそういった試練を乗り越えていくたびにより磨かれて、強くなっていくのだというように想っていれば、それは単なる「試練」ではなく恋の「希望」へと変わっていく…
そして、どんなことがあっても、それを乗り越えていく強い気持ちが生まれてくるでしょう。 こうして恋愛はいつも「希望」をもっているところに幸せな恋愛関係が続いていくもの。
白玖「俺は…希望へと変えたかったよ…」
俺はみなみさんの家にいた。
作戦を開始するためだ。
俺が雅紀さんを殺しにいくと言ったから、人狼はみなみさんを殺しにいくと思った
そう、だから俺は雅紀さんを殺しに行かずに、みなみさんの家に行った。
人狼の正体を俺は明らかにした。
もうすでに俺は勘づいていたんだ。
人狼の正体が・・・
あい「そうだね…私も希望にしたかったよ…」
あいちゃんの手からナイフが滑り落ちる。
白玖「いつから人狼だったの?」
あいちゃんはもう殺そうともせずに何もかもを語ってくれた。
人狼になることになったのは警察署を出た時だったらしい…
この村に言って、このような騒動を作ってくれと警官に言われたらしい…
全ては俺たちを排除するために…
あい「私も質問してもいい?」
白玖「あぁいいよ」
その直後、さっき連絡をした雅紀さんも家に来た。
あい「いつから私が人狼だって気づいてたの?」
・・・そう、俺が気づいたのは俺に殺人者になれといったところだ。
そんなこと、殺していないと殺そうなんて考えは浮かばないと思ったんだ…
あい「そっか…勝負を急いだ私の負けかな…?」
あいちゃんは少し笑いながらそう言った。
みなみさんと、雅紀さんは呆然としている。
目の前にいるこの女の子が大量殺人鬼、人狼。だったなんて…
そんなこと思わなかっただろう…
もう…この村を逃げよう…
全てをなくして…
俺は1つの願望を呟いた。
白玖「明日の朝…この村を燃やそう…」
「燃やす!?」と、みなみさんと雅紀さんが声を合わせた。
みなみ「・・・本当にするの?」
俺は頷く。
白玖「全てを終わらせよう…」
ここであった事を全て無かったことに俺はしたかっただけなのかもしれない…
でも、そうしたかった。
雅紀「うん…俺は賛成だぜ」
賛成のようだ。
みなみ「そうね…じゃあ今日それをしますか…」
みなみさんがそう言うと、雅紀さんは家に帰り、みなみさんは火薬などの準備をしに言ってくれた。
今日でもうこの村ともさよならだ。
あい「今まで騙しててごめんね…」
あいちゃんが俺に向かって言う。
俺は2人しか家にいないことをいいことに、あいちゃんに近づいた。
白玖「もう、殺さないでいいんだよ。俺たちは味方なんだから…」
あいちゃんが流した涙…俺はこの時を二度と忘れない。
あい「ありがとう、大好きだったよ…」
俺たちは恋の希望へ変えていった。
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