俺は武器を捨てるしかなかった。
そうするしか俺は死んでしまう…
どうすればいい…
ここで颯人が出てくるなんて思わなかった。
認めてしまい、逃れるしか俺には生きる道はなかった。
白玖「本当に見ていたのですか?」
俺は確認のために質問した。
そう、この質問が俺の首を更に締めることになる…
颯人「何を言ってるんだ?見るまでもないんじゃないのか?お前は」
白玖「は…?何を言ってるんだ?」
俺は理解が追いつかなかった。
それに続くように颯人は発言をした
颯人「お前はこの作戦を行うために、めるさんを自殺に追い込んだんじゃないのか?」
白玖「なに…何言ってんだ!?」
俺の作戦は、人狼と市民の考え方の違いを利用して人狼の反応を見ようとした…
でもそれは失敗した…
そして逆に…こんなにも追い込まれるなんて…
白玖「違う!俺とめるさんは死の恐怖を知っているんだぞ?知っているんだから、追い込むわけないだろ!」
颯人「知っているからこそだろう?恐怖を知っているからこそ、自殺に追い込みやすいって思ったんじゃないのか?」
何を言ってるんだこいつは…
俺がそんなことするわけ無いだろう…
くそ…はめられているのか…
俺は人狼の手の上で踊らされているのか…?
それもそうだ…
こんなに簡単に成功するなんて初めから思っていなかった。
でも、どうだろう?
俺が逆に攻められるということを予測出来ただろうか?
そんなの予測出来ていたなら、それまで考えて会議を仕切っていただろう…
それに比べて…今の状況は何なんだ?
俺がめるさんを自殺に…
そんなことあるわけない…
めるさんは占い師…自殺なんかしても絶対に意味なんかない…
でもめるさんは裏切り者なんだ…
朋香ちゃんが颯人に殺されている以上、めるさんが人狼に殺されたことが確実なのに…
それが自殺なんて…
・・・この時、俺は最悪な失態を犯していることに気づく。
そうか…
俺の中では、朋香ちゃんが颯人に殺され、めるさんが人狼に殺されてることになっている…
でも、俺の助言により、朋香ちゃんが人狼に、めるさんが自殺?なんで死んだの?
という状況になっている…
朋香ちゃんが人狼に殺されたといった…
俺はもともと人狼の反応を見るためにこの作戦をたてた。
でも颯人に痛いところを突かれた…
自殺というのを全く考えてなかった。
それに俺がなんでかめるさんを自殺に貶めたとなっている始末…
何なんだこの茶番は。
いいかげんにしろよ。嘘ばっかり言いやがって…
俺の中で何かが壊れた音がした。
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