俺はこの村に引っ越してきた。
新しい生活を待ち望んでいた俺に待ち受けていたのは
死と生、嘘と真が飛び交う人狼ゲームだった。
初めの犠牲者は緋華勇気さん。
俺とあやねさんで発見をした。
そして始まってしまった追放会議…
殺人者を見つけ出す会議…
そこの投票で一位になった人は殺される…
追放会議で1人…夜に殺人者に殺されてしまう…
次々と人は死んでいった…
そして、新しい選択肢を作り出したのが、内籐旭姫さんだ。
「死んだ人が殺人者か分かる」
と言い出した。
この発言でゲームは大きく動いた。
とりあえず殺すという選択肢が生まれた。
でも、俺はこの選択肢は絶対にしたくなかった
理由なんか単純で、人の命は重いということだけだった。
そして、俺は殺人者を追い込める大事なヒントに気づいた。
家のロックはオート、ということだった。
ロックを外すためには、知識と技術がいる。
知識と技術を持っているのは湊さんと雅紀さん。
そして、湊さんが会議によって殺された。
この会議の終わりにも選択肢が広がった。
「私、殺人者が誰か占えます」
これを言ったのは、まだ小さな女の子だった朋香ちゃんだった。
そう、朋香ちゃんは湊さんを占っており、殺人者とわかっていたらしい。
この大きな武器を使って、旭姫さんが本当に分かるのかを追い詰めよ うとするが、失敗。
黙秘権を使ってきた。
そして更に衝撃を受けた事があった。
「殺人者に狙われた…」
俺は半信半疑でこの事を聞いていた。
追放会議だけが敵だと思っていたが、最終的敵は殺人者であると俺は通関させられた。
そして、夜の合戦。
こんなところで死ぬと思っていなかった。
そう、朽木まなが死んだ。殺人者に殺されたのだ…
初めての仲間の死が、俺の脳裏に深く…深く叩き付けられた。
「人に化けた狼。人狼…」
更に、人狼は完全に俺達を弄んでいた。
1日に1人、絶対という可能性で死んでいる。
遊ばれている俺はいい気分ではなかった。
そして新しい住人が村に入ってきた。
こういう状況下だというのに、村長さんが連れてきたらしい。
…が、この3人とは俺の妹、友人、元恋人であった。
妹に関しては、前に同じ境遇にあっているという。
更にヒントをつかめたと思ったら…
誰が人狼かを占える、占い師が3人も出てきた。
朋香ちゃんの存在は非公開なので、俺の中では4人の占い師だ。
この占い師合戦によって俺は死の恐怖を味わう…
死ぬかもしれなかった、その恐怖は今でも忘れない。
変な夢を見た…
その夢にはヒントがあると思い、俺はその言葉を懸命に思い出そうとし、思い出した言葉を元に朋香ちゃんに占ってもらった。
そうしたらどうだろう…?
大失敗だ…
朋香ちゃんは颯人を占ったことによって死んでしまった…
まただ…仲間の死をまた味わってしまった…
もういやだ…死んでほしくない…
仲間の死は誰よりもいやで、悲しかった。
そして今残っているのは
俺、神田白玖(かんだはく)
朝倉あい(あさくらあい)
相田みなみ(あいだみなみ)
佐野雅紀(さのまさき)
舞月あやね(まいづきあやね)
内籐旭姫(ないとうあさひ)
中村楽空(なかむららくう)
酒田俊(さかたすぐる)
亜月める(あづきめる)
桐崎颯人(きりさきはやと)
神田柚莉愛(かんだゆりあ)
四月一日凛恋(わたぬきりこ)
この12人だ。この中に必ず人狼はいる。
俺は勝たないといけない。
それが俺の恩返しであり、できることだ
勝ちへの一歩を踏み続け、たとえ死人の骨が塵となり、この世から消え去ろうとも その気持ちは消えず、俺が受け継ぎ勝ちへと導く。
俺はそう誓った。
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