「おままごとしよう。みすずが奥さんで、ゆう兄が旦那さん」
「えー、りこも奥さん役、やりたいっ」
「だめー。りこ姉は、前も奥さん役だったでしょう?だから、こんどはみすずなのー」
「は、はは」
しあわせだった。
みーちゃんと喧嘩して
ゆうくんが、困った様に笑ってて 私たちは、しあわせだった。
「ねえ。今日は、何しようか?」
辺りを見回しても、誰も居ない。
…アルノハ、 シラナイ男ノ人ト、女ノ人ガネテイテコワカッタ。
「みーちゃん?ゆうくん?」
泣きそうな声で二人の名を呼びながら、辺りを見渡すと閉まっていた扉が開き、その向こうから二人が笑って、私を手招きしている。
「みーちゃん!ゆうくん!」
私は二人を追いかけて、扉の向こうに行き、笑いながら逃げる二人を追い掛け、階段を駆け上がっていく…。
「待ってよ!二人とも」
そして、屋上まで来ると、二人が私の両手を取り、引っ張った。
「みーちゃん。ゆうくん。私二人とも大好き。…だから…
…置いていかないで…」
ズルッ
ドサッ
「なんだ?今の音…ん?ひっ!」
男は、音の元に行けば、そこには血の海の中にいる。女性…理子の姿に腰を抜かした。 そして、理子が落ちた音を聞いた人が集まりだし、すぐに救急車も呼ばれ、病院へと運ばれたが、助かりはしなかった。
警察が、検証に理子の部屋へ向かい、そこで優真と、美鈴の遺体も発見された。
そして、この事件は容疑者死亡で書類送検され、理子は自殺と判断された。
〜エピローグ〜
理子、優真、美鈴。
三人揃っての葬儀。
参列した人々は口々に言った。
理子は、とても幸せそうに笑っていたと…。
…一緒だよ。 ゆうくん、みーちゃん。これで、三人。 ずっと、一緒だから…
…ワタシヲ、赦シテ…
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