20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:物足りないかもな不思議体験 作者:雲のみなと

第7回   綺麗な風景3
そして先月、私はまた同じホテルに泊まりました。これで3回目です。いい加減3回も泊まると他のホテルはどんな感じなのかと思うようになり、次に旅行に行く機会があったら違うホテルに泊まってみたいなと。・・・まぁそれだけが理由ではないのですが。
話がちょっと逸れてしまいましたが3回目です。3回目は帰国時の朝、時計の針を見たら5時頃だったかな、雨上りの空に浮かぶ雲の中に虹の欠片が見えました。これは・・・!と俄然期待が高まりすかさずカメラを構えました。
虹の欠片は時が経つにつれその姿を雄大なものに変えました。
来た来た!!また目の前で虹が見られると思うと興奮が抑えられません。ホテルのベランダから美しい虹の姿を見守り続けているとその虹の上を青い道が架かりました。逆薄明光線です。
七色の虹と青い道が交差する奇跡的な美しい風景に心が震えました。青い道は前回見た時ほどくっきりとしたものではなくうっすら横たわっている感じでしたが、それでも妖艶な虹と爽快な青い道が重なる風景は他のなにものにも代えがたいような気がして私はそれだけでもそこに行って良かったと思えました。現に今回の旅行で一番大切な良き思い出になったのです。こんなにも美しい思い出をくれた空に感謝しています。
あの場所への3回の旅行は空が見せてくれる綺麗な風景に出会う為のものだったと。


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 2709