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作品名:
雲のみなと
作者:
雲のみなと
第5回
海岸線で発煙筒を振って
海岸線で発煙筒を振って
一度だって豊かな暮らしを知ってしまったら二度とそれを手放したくないと思う。
いつの時代もそう。
私も私以外の多くの人間もそう。
それがやがてこの世界のどこかの国の海岸線を変えてしまったとしても
欲望は止められない。
快適さは捨てられない。
そして今日もどこかの罪のない子供が海岸線に立って発煙筒を振っている。
僕はここにいると叫んでいる。
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