再会の前日
柔らかな可視光線が滑り落ちてくるむきたて卵みたいな今日
そのつるんとした陽射しの中で私はひとり胸の鼓動を高鳴らせながら
約束の明日に向かって時間を一つづつ剥いでいく。
明日あなたに会える。
あなたに会えるのは一か月ぶり。
待ち遠しくてしかたがない。
明後日になればまたあなたとの再会を待ちわびる日々が続くのだろうけど
その悲しみや寂しさについて今から悩むのは馬鹿げている。
今はただ明日あなたに会えるという素敵な出来事にこの身を埋めていたい。
明後日の孤独は明後日味わえばいい。
明日あなたに会える。
明日あなたに会える。
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