愛は技術ではない
「愛は技術ではない。」
今日のお昼頃ラジオから流れたこの言葉が
家路につき、真夜中を過ぎた今でも私の心を捉えて離さないのだ。
それは偶然だった。
遊びに出掛けた車の中、もうすぐ仙台につくかという時に暇つぶしにとかけたラジオ。
適当にチャンネルを回したのでどこの局かは分からない。
ただとても柔らかな中年女性の声がふと耳にとまった。
愛というものについて一人語りをしているようだ。
その語りに私の心は一瞬にして惹きこまれてしまった。
「人は愛すれば愛するほど自分の欲の深さを知ることとなる。
相手にもっともっとと愛の見返りを求め
それが叶えられなければ不満を漏らし、時に相手に不信感を持ち
己の欲の深さを初めて思い知らされる。」
素朴に実直に語られる言葉の数々に私の心はもうよそ見は出来なくなっていた。
そして
「愛は技術でない。」
これを耳にした時、私の目から知らず知らずのうちに涙がこぼれていた。
愛は技術ではない。
愛は技術ではないのだ。
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