時計を持たない魚。
時計を持たない魚。
パスポートを持たない鳥。
どこへでも自由に何も囚われることなく何も持たずに
そんな旅の仕方、そんな人生の折り返し
私も出来たらいいのに。
スワロフスキーの湖面
透明感に満ちた湖面には太陽がくれたスワロフスキーがキラキラと浮かんでいる。
それは長い間ずっと湖の底に隠されてきた秘め事が、今日というこの日、鏡のような水面に正直に映し出されてしまっているかのよう。
その美しさに立ち会ったこの胸に舞い降りる罪深さ。
歴史を紐解く探訪者のような神妙な面持ちでスワロフスキーに手を伸ばせば
指の間をすり抜ける幻の輝きにいかんともしがたい切なさを覚える。
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