琴音は、飛鳥と待ち合わせの場所に行った。場所は、飛鳥と初めて会った、あの場所だった。琴音は、電車に乗って、その場所に向かっていた。飛鳥が先に着いているはずだと思っていた。でも、待ち合わせの場所に着いてみたら、飛鳥の姿はなく、琴音が先に着いてしまっていた。琴音は『あいつ・・・電話では、私より早く着くって言ってたのになぁ』って、つぶやいていた。そこで、琴音は、スマホで曲を聞いていた・・・。そして、しばらくすると・・・。一台のアクアが止まった。琴音は、誰だ〜?って思っていた。すると、助手席のまだが開いて・・・一言。
『よぉ〜。琴音、お待たせ。乗れよ』と言ってきた。琴音は、少し驚いて『あ・・・うん。』と言って、車に乗った。そして、飛鳥は『悪いな。途中、渋滞にはまって、遅くなちまったんだよ。』と、言ってきた。すると琴音は『そうだったんだ。大丈夫だよ。私は気にしないから』と言った。そして続けて『あのさぁ〜、どこに行くの?』って聞いた。すると飛鳥は『琴音さぁ〜、いい加減に俺を名前で呼んだらどうだ?』と言ってきた。実は、琴音は飛鳥のことを、まだ1度も名前で呼んだことがなかったのだ。初めて会った日も、酔いつぶれて飛鳥の家で、泊まってしまった時も、今回の電話でも、まだ呼んだことがなかった・・。そこで、琴音は飛鳥に『うーん・・・。そう言われてもなぁ〜、何て呼んだらいいのかな?』と言った。そこで、飛鳥は『じゃ〜さ、飛鳥って呼べばいいじゃん』と言ってきた。そこで、琴音は『じゃ・・・・じゃぁ〜。飛鳥君って呼ばせてもらうよ』と言った。そして続けて『飛鳥君、どこに行くの?いくら、埋め合わせと言っても、何をするのか言ってくれないと、分からないよ』と言った。そこで、飛鳥は、まぁ〜良いじゃんって感じで車を走らせていた・・・。
たけど、琴音は内心、少し不安になっていた・・・・。実は琴音は、男性と2人だけで出かけたりすることがなかった・・・・。だから、この先どうなるのかって変に考えてしまっていた。それを察してか飛鳥は、『琴音さ、お前・・・・。デートなんてしたことがなかっただろう?』って言われた。琴音は『悪かったわね〜!!』と少しふくれっ面で、答えた・・・。すると飛鳥は『大丈夫だって。良いところに連れて行くだけだから』と言って会話が、そこで止まってしまった。
そして、しばらくすると、飛鳥が『琴音〜。腹減らないか?メシ食べようよ』って言ってきた。そこで、琴音たちは、道中ファミレスに入って食事をとった。そして、会計の時に琴音は飛鳥に『この前の埋め合わせだから・・・』って言って会計をしようとすると、飛鳥は『いいよ。俺がおごるよ』と言って、会計を済ませてしまった。琴音はいくらかと聞いても答えてくれなかった。そして、店を出てまた、車を走らせていた・・・・。それから少しして、飛鳥が『着いたよ。ここ』と言って止まったのが、飛鳥たちが住んでいる県の最南端の灯台の丘に来ていた。ここは、よくテレビの旅番組で出てくるのだが、琴音自身、一度は行ってみたいところだった・・・。琴音は『ここね、一度来てみたかったのよ』と言った。すると飛鳥は『なぁ〜んだ、琴音も行ってみたいところだったんだ。俺も行ってみたかったんだよね』と答えた・・。
それが、呼び水になったのか、2人は車の中でいろいろな話をした・・・・。お互いに好きな物とか趣味とか・・・。琴音は、すごく楽しいと思った・・・・。そして、楽しい時間は、あっと過ぎてしまい・・・・。『もう遅いから、送らないとな〜』と言って車を出した。そして、琴音は、夜景を見ながら、「楽しかったな〜」って思っていた。そして、飛鳥は琴音の家まで送って行き、家の前に着いた。
『飛鳥君、今日は、ありがとう。埋め合わせになったかな?』と琴音は飛鳥に聞いた。すると、『埋め合わせなんて、してもらってないよ』と琴音に言った・・・。へ??って思う琴音を無視して・・・『今日は、琴音の緊張を取るために会っただけ・・・。埋め合わせは、次回な〜』って言って、飛鳥は琴音の耳元で『また、2人だけで会おうぜ』と言って帰って行った・・・・。琴音は、『また2人だけで会おうかぁ・・・・』ってつぶやいていた。
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