Aは自宅のベッドで目覚めた
病院から抜け出し自宅に帰り すぐに倒れるように寝た
鬼がいたこと昨日起こったことなど気持ちを整理しようとお湯を沸かしコーヒーを飲んだ
テレビをつけると例のアナウンサーが興奮しながらAがいた病院前からレポートをしていた
『おととい秋葉原の公園でバラバラ事件が発生し その場にTKBのM田さんがいたという事がわかりました! しかし、そのM田さんが突如、入院先のこの病院からいなくなったとのことです!』
アナウンサーは、自分が取り扱っている事件が大きくなり 眼がイキイキしていた
AはM田を消してしまったことをすごく悔やんだ
3年前Aは田舎の北海道にいた Aは自分を表現するのが苦手だ 高校を卒業して大学に行ける学力もなかった 働こうにも面接するたびに自己PRや志望動機もうまく言えない自分がいた Aは自己嫌悪に陥った
そんな時TKBのM田を初めてインターネットのGuutubeで見た M田はアイドルグループのリーダーながらも自分を表現するのが苦手だ それでも、彼女はひたむきながらも一生懸命歌を歌い ファンへの感謝への気持ちを自分の言葉で伝えていた
一生懸命にしている姿を見てAは胸を打たれた
AはMを応援したい、また自分を変えたいと思い東京へ出てきた M田を応援するため秋葉原のTKB劇場へ足を運んだ M田が一生懸命歌っている姿は美しかった
自分と似ているM田の頑張っている姿を見て励みにしつつも Aは働くこともしなかった
Aは親に仕送りをもらい3年過ごした
AがしていることといえばM田を想い 性欲を自分一人で吐き出すことだけだった
そんな日が何日も続き、Aは死にたいと思ってきた Aは部屋で首を吊ろうと思い、柱にロープをかけた ロープに首をかけようとした時、壁のポスターのM田と目があった これから死のうと思っていたAだがなぜだかAは勃起した そのとき、股間から光が出ていることに気づいた
Aは光を不思議に思い、またポスターのM田の笑顔に癒され 死ぬことをやめた
AはM田を消した不思議な光について考えることにした
光は興奮するとつまり勃起すると大きくなり 限界が来る(射精状態になる)と発射されるのだと思った
Aはショックだった
大好きなM田がいなくなった理由のすべてが 自分にある事を悔やんだ
さらに次に流れたニュースがAの心を動揺させた
『渋谷で大量バラバラ殺人事件が発生しました 被害者は5人とみられています! ここ3ヶ月でバラバラ事件は10件目被害者は合わせて14人にもなっています』
Aは自分が倒した鬼以外にも何かがいると反射的に察した
しかも、その何かは5人も殺す凶悪な生き物だということを
Aはこの何かを倒すことがM田への償いになるのではと考えた
いや償いになるに違いないそう思うことで自分を納得させた
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