Aは気づくと病院のベッドの上にいた 意識を失ったあと運ばれてきたらしい
眼を覚ますとすぐに二人組みの男が駆け寄ってきた 男らは刑事のようで前日の夜起こったことを聞いてきた
Aは女性の悲鳴を聞き、公園に立ち寄り バラバラになった遺体を見て失神したと嘘をついた 刑事らは一通り事情を聞き、となりのベッドに行った
となりのベッドにはM田がいた
M田も悲鳴をあげAが駆けつけたところで失神したと嘘をついているようだった 刑事らは釈然としない表情しながらも病室を出て行った
M田はAにお礼を言った 『助けてくれてありがとう、あの化物はなんだったんだろ?』
A 『鬼みたいだったね』
M田 『本当に怖かった、私は助かったけどマネージャーが…』
A 『……』
昨夜のM田の横の遺体はM田のマネージャーだったようだ
しかし、Aは不謹慎ながらあることに気づいてしまった
M田とふたりきりであるということを
Aはこのような状況にも関わらず興奮し 光はそれに呼応し大きくなり始めた
M田はマネージャーを思い出してなのか泣き始めた
AはM田を慰めなければ顔を見た
ヤバイ、かわいい
Aの光はますます大きくなり、 とどまることを知らない
Aは意識を何とか保とうとする
しかし、またしても気づいてしまった
M田がノーブラだということを
Aの眼は見開き、鼻腔も広がり、 光は小刻みに揺れ始めた
光の半径は、昨日の1.5倍はありそうだ このままじゃまずいと思いAは 話しを変えようとした 『妊娠したって話本当なの?』
M田は黙って頷く
A 『本当なんだ… 相手は?』
M田 『……』
なかなか答えてくれない
M田 『誰だかわかんないの』
AはM田の相手がわからないこと アイドルなのにテレビの裏では派手に遊んでいたことに胸が苦しんだ
M田は潤んだ眼でAを見ている
Aは悲しい気持ちとは裏腹に この女ただのスケベエではないのか? という気持ちも生まれた
Aは想像した夜な夜な遊びふける M田の姿を!
光の震えはさらに激しくなった
M田の胸が見たい
Aはもう我慢できなかった
Aの視線がM田の胸にいくと同時に
光は収縮し、M田を貫いた!
M田は消滅してしまった!!
Aは思わず叫んでしまった
『えーーーーーーー』
Aは光を放出した脱力感とM田を消したショックで意識が薄れていく だがこのままここにいれば、刑事にM田がいないことを聞かれても上手く説明できない
あとあと疑われることは間違いないと思い Aは病院をこっそり抜け出した
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