第五章 青春時代3(負担に耐えられなかった髪の毛)
色々、僕の中で葛藤があった。やはり、文化祭に出ない訳にはいかない。一緒に練習していたメンバーたちにも申し訳ない。 ここは、女の子に僕の銀蝿を認めてもらうために、ヘアースタイルを変えてみることにした。
横浜銀蝿=不良っぽい髪型
とりあえず、夏休みに入った所なのでパーマをあててみることにした。学校では禁止されていたが、夏休み終わる頃にはパーマ効果も緩くなってるだろう、と軽い気持ちでパーマをあてに行った。 しか〜し。 出来上がった髪型はというと、全体がチリンチリのアフリカ人みたくなってるではないか! 元々細い髪の僕は、パーマ液がよく効いて、くりんくりんの頭になったではないか。 家に帰ると、親に怒られるだろうと思っていたが、あまり僕には興味がないようだった。ほぼ、何も言われなかった気がする。
そして、夏休みもそろそろ終わりが近づいてきた。鏡を見た。なんにも変わってないではないか! パーマがチリンチリにかかってる状態がそのままだった。
そして、そのまま新学期となり学校へ行った・・・。
初日、やはり服装検査があった。もちろん頭髪検査込みだ。
「なんやその頭は。何になろうとしてんのや。」 その先生の一言で、クラス中が爆笑のうずにまかれ、僕は、やった!と思った。新学期早々、注目度No. 1だと思った。
しかし、いつまでもこの頭のままではいられないので、仕方なくその日の帰り道に散髪屋に寄ってパーマをおとしてもらう事にした。
おとしてもらってる最中、その散髪屋の態度がおかしい・・・。 じっと僕の頭頂部を見つめているのが鏡ごしによく見える。 横にいたもう一人いる散髪屋も連れてきて、二人で僕の頭頂部を見つめ、こそこそ話しをしている。気になる・・・。 先に口を開いたのは最初に担当していた散髪屋だった。
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