第二章 青年時代
中学生になると、ゴダイゴの歌が流行った。少し異国情緒を感じるところが新鮮で、僕は好きだった。これからの中学生生活に何かが始まる予感がして、ワクワクしていた。
部活動は卓球部。決して華やかではないが、充実した青春時代を過ごしていた。 みるみる体力がついて腹筋は割れ、足を曲げずに逆上がりが出来たり、100mを11秒台で走り、サッカーをすれば得点王だし、女子からの人気者になっていた。 ある日、クラスの女子だけが集まって、男子の人気ランク付けを行っていた。僕は2位。1位の森君を少し、うらんだ。少しだけ。やつは1位だけあって、すごくいいやつ。男子からも人気者で、納得する。
中学生活も半分を過ぎた頃、何かが僕を変えていった。部活もサボりはじめ、帰宅部の友達とつるむようになっていった。不良とかではない。ただ、遊びたかっただけで。放課後毎日、遊んだ。自転車でクラスの女子の家を散策したり、一つ隣まちの大型ショッピングセンターへいったり、プラネタリウムへいったり、魚釣りにいったり・・・とにかく遊んだ。そして、成績が案の定、下がっていった。体力も落ちていき、100mを12秒切れなくなっていた。
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