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作品名:エゴイスト・マージ 作者:暁☆

第8回   三塚・秘密。
少し前まで沢山いる教師の一人でしかなかった


何でかな

自分でもよく分からないけど


例の記憶が飛んで以来
三塚の動向を気にする私がいる





それまで見えてなかった三塚の
色々な部分を知るようになった


授業中の真面目な顔

生徒に囲まれてる時の穏やかな顔


そして

放課後、また三塚が女子から告られてるのを
教室の外で聞いてしまった

やっぱり火の無いところに煙は立たないと言う通り
こうやって三塚と接する機会が多くなるにつれ
事あるごとに他の教師以外の生徒からも
よく告白まがいの現場に出くわした


噂は本当だったんだ


ううん、噂以上に多いかもしれない
でも三塚は告られる一方で
相手に声を掛けたりする事はおろか
ましてや自分から誘うなんてことは一度も無かった





それは同時に
あの日の出来事が真実であったことを
知ることにもなった

三塚は決まって短いスパンで自ら別れを切り出す
その言葉はいつも辛辣極まりなかった

あの時と同じ、鮮やかに微笑みながら
鋭利な言葉を囁く

相手を絶望と落胆に追い込む言葉を選び
三塚の目の前で泣き崩れていく姿を


三塚がその姿を見て笑む、あの顔を

何度みたことだろう


まるで別人。全てが正反対




どっちが本当の三塚?



もうこの頃の私は三塚という存在が
気になって仕方なくなっていた


見ているから分かる

知りたいと思うから気が付く

様々な事



三塚は先生とか父兄には
躊躇い無く簡単に誘いに乗るクセに

生徒には一度も応じたためしは無い



「生徒じゃ対象にならないの?」

「っていうか、一応好きだから付き合うでしょ?
なのになんですぐ……あんな言い方で別れたりするの?」

私は知りたいという欲求を
押さえきれず

つい、うかつにもソレを口にしてしまった

……三塚の核心に抵触するとは知らずに







「はぁ〜〜〜〜〜」





三塚は盛大な溜息を付いた


そして、それは全く
予期しない方向へと変貌していった


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