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作品名:かすみ草とペンペン草 作者:D.D

第8回   歴史は繰り返す
某有名アナウンサーが第1位をオオシマユウコと発表した。
オオシマユウコがスピーチをしている途中に中継が終わるという、最悪な幕切れだったにも関わらず、佐崎先生は何も言わなかった。かわりに呟いたのは、「人は歴史を繰り返すものなんだな。」だった。
何だ歴史は繰り返すって?これもトラップなのか?聞かないほうが・・・ええい気になる。
「何ですか?それは。」私はパンドラの箱を開けてしまった。
「あー、俺が思うAKBと日本史の共通点的な理論?」しまったトラップだった。しかも何で疑問形なんだ。ここまで馬鹿げたこと言われると、逆に聞きたくなるよな。「どんな理論なんですか?」と聞くと、「日本史知ってる?」と聞き返された。あなたよりは知ってる自信あるかな。
取り敢えず「まー、ザックリとは。」と答えた。
「ふーん、ザックリねー。」うっ、この人より下に思われんのヤダな。
「じゃあ、源氏と平氏が争ってたの知ってる?」・・・馬鹿にしてるのか?「ええ、まぁ。それくらいは。」これ、長くなるかな?最後までガマンできるかな?私は不安になった。
「AKBにはさ、マエダアツコって、絶対的エースがいるんだよ。今回の選挙は出なかったけど。」私は会社で聞いたアッチャンのことを思いだし、「あー、アッチャン・・・」と声に出してしまった。 
「アッチャン知ってるんだ?」いえ、知りません。
「まっ、いいや、」良くない。なんでも、『まっいいや。』で、人の気持ちを無視していくのは、あなたの悪いところです。なんて言えたらなぁ。


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