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作品名:本当かどうかは別として 作者:Sharula

第77回   ルシュファーによる愛撫
イブは目を閉じて、全神経を下腹部に集中させた。


しばらくして彼女は陰部から伝わる感触を味わい、
雲の上を歩くような心地よさを感じはじめた。


ルシュファーは彼女が全身から放つ色気に魅了されていた。
少女から大人の女性へと変わりつつある瞬間を見ながら、
驚くほどの美しさを感じたのだ。


もうすぐ、この女は、あのアダムと結婚し、子供を産む。
彼自身に自覚はなかったかも知れないが、彼はイブに恋していた。
自らの内側に芽生えた嫉妬心にも気づいていなかった。


とにかく、彼は全宇宙で
彼女がもっとも美しいと心から思った。


なにしろ、神が心血を注いだ天地創造の中で、
その最高傑作が人間の女である。


実際、その成熟した裸体を
間近でみたら息を呑んでしまうほどだ。


彼は今、自分が何をすべきか、
自分が何をしようとしたのか、一瞬分からない状態となった。
それほどまでに、彼はイブの裸体に魅了されていた。


彼は無意識に彼女の耳元で何かささやこうとしたが、
目測を少し過って、彼女の耳の端を少し舐めるカタチとなった。


そのとき彼女が浮かべた官能的な表情を
彼は見逃さなかった。


ひょっとしたら、彼女の性感帯は
下腹部以外にもあるらしい。


そう察知したルシュファーは、彼女の耳をゆっくりと舐め、
それから首筋から鎖骨、さらに乳房へとゆっくり舌と唇を移動させ、
彼女のもう片方の乳首と乳房を手のひらで優しく撫でた。


彼はその度ごとに敏感に反応する彼女の美しさに、
心からの称賛の言葉を口にした。


すると、その言葉一つひとつにも
彼女は激しく反応するではないか。


女は口で落とせるのかも知れない。


そう思うとゲームの支配者のように、
誘惑の言葉を巧みにあやつり出した。



「イブ、あなたはもう子供なんかじゃありません。
 一人前の大人の女性ですよ」



イブは快楽に溺れながらも、
ルシュファーから出た言葉をかみしめた。



「そうよ、私はいつまでも子供じゃないわ。
 ああ、私はもう大人よ、もっともっと美しくなって
 アダムを夢中にさせてみせる」

「おっしゃるとおりです。
 私はそのためにお手伝させていただくつもりです」

「ありがとう。ルシュファー! 
 もっと、いろんな事をたくさん教えてね」

「はい、かしこまりました」


彼はやさしく微笑み、ゆっくりうなづくと
彼女の全身をくまなく舐めじはじめた。


イブはルシュファーの愛撫に身をまかせ、
再び彼女の目を閉じて下腹部を擦り出し、

片方の乳房を自分の手で揉みはじめては、、
さらに深い官能の渦の中に落ちていった。


ルシュファーはそんな彼女を見ながらニヤリと笑った。
神が与えた重大な戒めを、この女は完全に忘れている。
彼はそれを確信したのだ。


しばらくしてルシュファーは彼女から少し離れた。


イブが彼女の目たちを開けたとき、
彼は横たわって彼女を見つめながら彼の性器をいじっていた。
彼女は彼が少し苦しそうな顔をしていたので心配して尋ねると、


「私のものがはち切れるほど興奮して痛いのです」
「まあ、気の毒に。私に何かお手伝いできますか?」
「はい、できれば私にキスをしていただけませんか?」
「おおっ、ルシュファー。おやすい御用ですわ」


イブは仰向けに寝ている彼の唇に、
彼女は自分の唇を重ねた。




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