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作品名:本当かどうかは別として 作者:Sharula

第72回   禁じられた遊び
アンナはセルティを別の場所に案内したのだが、
二人は見るのも汚らわしい光景を見てしまい、
言葉を発することさえできなかった。


そこでは多くの天使たちが
彼らの性器たちをいたずらしていた。


彼らは大天使ルシュファーに服従する天使たちで
ルシュファーの提案に興味を持ったのだ。


彼らが全員オスであることは彼らの性器で分かった。
その性器の形状は人間の男性とほとんど変わらなかった。



天使たちは自らの性器から伝わる快感にうめき声を上げた。



ルシュファーがこの遊びのヒントを得たのは、
意外にも神がアダムとイブに遣わした天使の警告からだった。



『この園にある全ての樹の実を食べても良いが、
善悪の知識の木の実だけは決して食べてはならない』



クリスチャンであるセルティは、聖書のこの箇所を
単純にリンゴか何かの果物の実であると思い込んできたが、
本当はアダムとイブの愛の器官だったと理解できた。


ただ、不思議なことはセルティは誰からも教えられていないのに
ルシュファーが抱いた動機やその心理を読み取れたことだった。



「アンナ、あれって、自慰行為の起源なんじゃない?」
「ええっ、私もそう思うわ」



彼女たちがしばらくその光景を見ていると、
天使たちはお互いの性器を手で触り出した。



さらには、何人かの天使たちが性器を口で舐めだした。



「オーラル? 口で?」
「たしか、古代ギリシャ時代にもその記録があるって聞いたけど…」
「やっぱり、あれがオーラルセックスの起源じゃないかしら」



「とにかく、私たちはここを去りましょう。気分が悪いわ」
「そうね、その方がいいと思う。私も、もう堪えられない」



「えっ! 何なの!」



彼女たちが次の場所へ移ろうとしたその瞬間、
二人はさらなる異様な光景に遭遇することになる。


何人かの天使たちが自分の性器を
他の天使の肛門に挿入しはじめたのだ。



「あっ…、あれがアナルセックスの起源ね」
「同性愛そのもののが、天使たちの悪戯からはじまった事なのよ」



二人はさらに気分が悪くなってそこを去ったが、
天使たちはなおも禁断の遊びに興じつづけた。





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