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作品名:本当かどうかは別として 作者:Sharula

第106回   結婚式のお礼
「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのとき
も、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これ
を慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いま
すか?」


結婚式の主礼を務める所長のビョエルンの言葉に、
デヴとヴァレリーは誓うと宣誓し、誓いのキスをした。


結婚式に参加した多くの人たちの拍手と歓声を受け、二人は、満面
の笑みを浮かべ、最高の式をありがとうと礼を述べた。それからも、
たくさんの祝福の言葉を受け、握手を交わし、写真撮影の要望に応
えた。そしてその場はそのままパーティー会場と変わり、立食しな
がら、おしゃべりし、即興のカップルでダンスを踊る者も現れた。


ヴァレリーは笑っているのに涙がとまらず、こんな素晴らしい結婚
式を準備してくた人々に、何かしらお礼がしたくてたまらくなった。


パーティーが盛り上がる最中、一人の男性がデヴに近寄って話しか
ける。彼はデヴのマッサージが素晴らしいことを褒めながら、ぜひ
自分たちにもコツを教えてほしいと願い出た。特に女性を官能に
導くようなテクニックがあればそれを伝授してほしいと…


すると、近くにいた女性たちも、その話に興味を持って集まってくる。
自分たちが結婚したら、旦那になる男性にそれを教えて、ぜひ
やってもらいたいというのだ。ちょっと戸惑うデヴに、ヴァレリー
は“それだわ!”という顔で話しかけた。



「デヴ、あなたのマッサージを受ける役、ぜひ、私にやらせて。
こんなに良くしてもらったお礼に何かしたいのよ。ちょっと服を
脱いでしまうかも知れないけど…。ねえ、いいでしょう?」



甘えるようにお願いしてくるヴァレリーの言葉に、デヴは舞い上が
り、快く承諾してしまう。そんなふうに話が決まると、看護室から
移動できる簡易型のベッドが会場となった部屋に運ばれ、結婚式を
撮影していたビデオで、その様子を撮ることとなった。


ヴァレリーは、所長に趣旨を説明し、少し恥ずかしそうにウェディ
ングドレスを脱いで、ブラジャーとショーツのみの姿になる。それ
を見ている観衆は彼女の身体の美しさにため息をもらした。


彼女が運ばれたベッドにうつぶせになると、デヴは指圧するときの
コツや注意点を順序立てて説明し、女性の性感を高めるポイントを
指摘していく。ところが、見ている者の多くはデヴの話よりも、
目の前のヴァレリーに関心が向けられていた。


彼らにとっては、セミヌードの女性を見ているというより、生きて
動く芸術品を見るような思いで彼女を見ていた。もちろん、どこか
不純な動機を内心持つ者もしたかも知れないが、少なくとも彼らの
多くは、パリの美術館でもみることのできない崇高な何かを、彼女
の裸体から感じていた。


ヴァレリーもそんな彼らだったので、自らの裸を見られることに、
ほとんど抵抗を感じなかった。目をつむると、かつて米国の大学で
ヌード・モデルのアルバイトをしていた頃の雰囲気を思い出した。



「ねえ、デヴ。せっかくだから、皆さんに、少し実演して見せてあ
げらどうかしら? あなたの技でどのくらい私が感じるのか見せて
あげた方が、より効果的な学習になると思うわよ」



ヴァレリーからの信じられない提案を聞いて、皆、驚いたが、理論
理屈よりも、今後自分たちが実践するからには、よりリアルな方が
いいと賛同の声が女性からも多く上がった。彼らは恋人との性的な
経験はそれなりにあるものの、エクスタシーに達したことがないと
いう不満が少なくなかった。


デヴにも、今さきほど結婚式を挙げたばかりの自分の妻が、全裸に
なろうというのには、いささかの抵抗はあったものの、仲間が結婚
した後、より豊かな性生活を送るヒントを、自分とヴァレリーが与
えれるなら、それはそれで善しとすべきかと覚悟を決めた。


ヴァレリーは彼のその表情にうなづくと、ベッドで反転し、上半身
を起こすと、ブラジャーをはずし、続いてショーツを脱いだ。彼女
は自分の女性自身がどれくらい濡れるのか、参加者に確認させるつ
もりで、両足を開き気味にした。


ところで、デヴの説明によれば、性的なテクニックで女性を悦ばせ
るのは第一義ではないという。たとえば、女性が身体的に疲れてい
るときには、いくらテクニックを駆使しても、その女性は感じるこ
とはできない。そんなときは、セックスすべきではないという。


女性の身体が十分にほぐされ、温められてこそ、感じることができ
るのだから、まずは女性の体を労わる気持ちからスタートすべきだ
と力説。その話には、参加した多くの女性がうなづく。


指圧の基本は「親指で押す」。


そのほかの指は、あくまで親指に添える、あるいはサポートする役
目であり、揉んだり掴んだりして、細胞組織を傷めないように気を
つけること。さらに、一箇所につき10秒間くらい押した方がよいと
説明する。


デヴは肩と腰にはじまり、時間をかけ、全身をほぐしながら、先ほ
ど指摘した性感ポイントをていねいに愛撫していく。一方、ヴァレ
リーの女性自身は、すでに開きつつあり、そこからの蜜が潤いを増
しているのが分かる。観衆のみならず、ビデオカメラも、遠慮なく
彼女の艶やかなピンクサーモン色の内部を捉えていく。


デヴはまだヴァレリーの乳房や女性器にも触れていない。


それにも関わらず、ヴァレリーは身もだえし、彼女の女性自身から
は溢れんばかりの蜜が流れ出している。次にデヴは指圧から、キス
をはじめとする本格的な愛撫に移行しはじめる。


多くの場合、手足などなかなか火は着かない身体の部分は、愛撫の
対象としては、なおざりにされがちだが、いったん火が着いてしま
うと、簡単には消せないのだ。


デヴがヴァレリーの身体をいたわり、そのために愛情込めて奉仕す
る姿を見ながら、自分たちのセックスは何だったのだろうかと、
参加した多くの者が実感した。



「あそこまで、ていねいに愛撫されたら、どんな女も果てしなく感
じてしまうでしょうね。デイビッドって、キスだけでもいろんな仕
方をするのね。私の彼氏ったら、ちょっとキスしたら乳房を強く揉
んで、クリトリスやヴァギナを舐めまわして、しつこくペニスを出
し入れするだけって感じだわ。ああ、私もあんな愛撫されたい…」



一人の女性の言葉に、ほかの女性もうなづき、男性たちは苦笑いに
終始した。乳房も乳首への愛撫は、ずっと後回しにして、その遠い
周辺から少しずつ攻める。すでに彼女の膣口はパックリ開き、愛液
をしたたらせている。


デヴのいう“ペニスの挿入”などは二の次、という説明の意味を、
参加者は、よくやく理解できた気がした。


ただ、さすがにセックスそのものの行為に及ぶのは、ちょっと収拾
がつかなくなるかも知れないと思い、所長が中断とした。でも、未
婚の参加者たちは、結婚前に本当に勉強になったと、皆な感謝の
言葉を述べた。



「ねえ、そのビデオ、ネットで流さないでね」



ヴァレリーの言葉に、全員がドッと笑った。




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