かえるくんは遊ぶのが大好きです。 今日も近くに住んでいるいもりくんと一緒に遊んでいました。 「ねえ、かえるくん、今日映画を見に行かない?」 「いいよ。」 「じゃあ、夜の八時にね。」 そう言って、二匹はおうちに帰りました。
かえるくんがうちに帰ると、かえるのおかあさんは大忙し。 「今日の夕飯の支度がまだだわ。」そう言ってあたふたしている。 「かえるくん、水を汲んできてちょうだい。」 「うん、いいよ。」かえるは快く引き受けて、外に出た。
かえるが池のほとりに来ると、たくさんの虫たちが目の前をとんでいました。 かえるくんは虫たちを見つめているうちに、ついつい追いかけたくなってきました。 かえるくんはおかあさんから言われたことを忘れて虫取りに夢中になってしまいました。
もうすっかり暗くなって、かえるくんがうちに帰ると、かえるのお母さんがかけよってきました。 かえるのお母さんは水を汲みにいったかえるくんがなかなか帰ってこないので、心配していたのです。 「いもりくんが探していたわよ。」 すっかりいもりくんとのやくそくを忘れていたかえるくんはどきっとして、お母さんのほうを見ました。 「いもりくんは怒ってた?」 「私は何も感じなかったけど、一応謝りに言ってきたら。」かえるのお母さんは提案しました。
いもりくんの家に向かう道の途中で、かえるくんは美しい模様をした蛾をみかけました。 その羽は白や黒、オレンジの色がはっきりと混じり合って、宙を舞っていました。 しかし、かえるくんは蛾に見とれているような心の余裕はありませんでした。 いもりくんがどうしているのか、不安でしかたなかったからです。
かえるくんがいもりくんの家をノックすると、いもりくんが出てきました。 「あの、いもりくん、今日映画一緒に見にいけなくて、ごめん。」かえるくんは早口にそう言いました。 「それなら気にしなくていいよ。それより、今、お笑い番組見てるんだ。一緒に見ようよ。」 「えっ、本当?見る見る!」かえるくんはほっとして言いました。 かえるくんといもりくんは二匹でソファにならんで、仲良くテレビをみましたとさ。
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