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作品名:おめでとう・・・とは建前で 作者:いさき奈那

最終回   あとがき


  目を留めて下さった方、いらっしゃいましたら有難う御座います。

  
  これはまだ傷が生々しく、つい先日の話です。

  ずっと昔のように感じますが、こういう時は時の流れというのは遅い様で。
  
   

  好きになった人は沢山居ました。そしてその殆どが失恋です。

  あの人も、その一人と同じ、と思ったことはありません。

  私は好きになったら猪突猛進で告白をしないと駄目な人間です。

  あの人以外は告白して玉砕してました。

  告白する前に恋人が居るとか結婚が決まったとか、そういう風に情報が

  入る時は告白はしていませんでした。

  相手が居る人は基本的に好きにならない体質でした。

  それまで好きでも、相手が居るって分かった時点で冷めるというか。

  
  あの人だけは、そうじゃなかったんですね。

  ずっと前から知ってました。恋人が居るって。

  あの人を支えてくれてる人が居る。それは何とも複雑な気持ちです。

  それでも、その恋人にも感謝をしているんです。

  一時期は自殺まで考えたあの人を助けてくれていたわけですから。


  誰にでも告白した。でも、あの人への想いを断ち切るために告白するべきか。

  ずっと考えていた。出来なかった。

  これから先、もし私に恋人が出来て、家庭を持って、その時あの人に何か
  
  あったとしたら・・・。

  私は家庭を放り出してでもあの人の所へ駆けつけてしまうかも知れない。

  生涯の伴侶となる人は、一人で、大切にしなければならない。

  あの人を想い続ける以上それは難しい。

  
  今回、一番知りたくない形で想いを痛感し、諦めなければならないと思った。

  誰でも良いから結婚しちゃおうか。とか考えたけど、それは無理だろう。

  今は、仕事と趣味に没頭して、この悲しみから立ち直らなければならない。

  まだ春は遠いけど、頑張ります。
  


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