30歳過ぎて家庭を持った。 もうすぐ父親にもなる。 仕事は紆余曲折あったけど、なんとか無難な会社に収まった。 腕利きではないけれどなんとか居場所は作れそうだ。 以外と平凡な人生に収まったんじゃないかって思ってる。 多分、割と幸せなんだ。
お前の言う事はいつも正しいよ。 で、誰だったっけ、お前。
英国のロックスターが世界を変えた。 僕もそんな風になるんじゃないかって思ってた。
何かを作り出す事がしたかった。 映画、音楽、漫画、小説。 自分の手で誰かを感動させたかった。 そんな世の中甘くなんてないわな。
いつのまにか親友の頭がはげ上がってた。 酒を飲んで明けがたまで語り尽くして。 将来、未来。 あけてみればこんなもんだ。 毎晩毎晩毎晩時間を突っ込んで語り尽くしたのに。
「早死にしたい、ロックスターになるんだ。」 最近は健康に気を使ってお酒は控えめ。野菜も取る様にしている。 タバコも最近はやめることも考えてる。
他人と比較して、俺、ちょっとこいつより幸せかもって考えてる。
テストには必ず答えがあった。答案用紙に答えを埋めれば必ず○×で判定してくれる。でも今は何が正解か分んないよ。誰か○×を付けてくれ。
夜中が大好きだった。 公園でストリートバスケ。自販機のジュースがすごくうまかった。 毎日誰かがいてなんかやってた。 こんな日がいつまでも続くと思っていた。
以外と挫折してから落ちて行くのは早かった。 人間、目標を失っては駄目だ。 あんなの動物とおんなじだよ。
割と器用な方だった。 勉強、楽器、恋愛、スポーツ。 ある程度何でもこなせた。 でも一番にはなれなかった。
かわいい女の子が生まれた。 ほら、やっぱり幸せじゃないか。 僕はこのこの為に一生懸命生きる。 それはそれでいいんじゃないかな。
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