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作品名:新しい道 作者:七藤四季

第10回   9
四月を迎え、私は学部の二年生になった。とはいっても二年生までは自動的に進めるので(それ以降は単位数が足りないと進級できない)、あまり実感が湧かなかった(ただ入学したての、去年の自分の心にあった夢や希望といった淡い幻想はなくなってはいたが)。
 二年生になるとレポートが増え、いささか忙しくなった。バイトを辞めようかとも考えたか、大学が長期休業になるとまた暇になるし、その時新しくバイトを見つけるのもめんどくさいのでそのまま続けることにした。
 大学の講義を受けて、空いている時間はレポート、読書、バイトをするという生活が三カ月近く続く(とりわけ大きな出来事は起こらなかった。慣れてくると大学生活は非常に退屈である)。やがて、あっという間に二度目の夏休みを迎える(このときの私の学業に対するモチベージョンは下がり切っていたので、学期末のテストを乗り切るのに非常に苦労した覚えがある)。
 しかしテストは無事終わることができた。そしてちょうど休みが始まった日にモクと再開した。


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