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作品名:あゆとあみの父の会話 作者:しろ

第7回   お偉いさんからたんまりいただいたからさ!
記者の一人★
あんなもん嘘っぱちにきまってるって、普通にかんがえりゃわかるだろ!

     
A美父☆
な・・・何だと!
何で、自分でもおかしいとわかってることを書くんだ!
下手なら下手だと素直にみとめて”こいつは売れそうもない”と、
何で最初っから書かないんだ!

あるいは、まかり間違って売れたなら売れたで
”こんなやつは、売れる資格なんかないんだ、早く落ち目になれ!”
と、何ではっきりと書かなかったんだよ!

何で、本当のことはぜんぜん文章にせずに、
思っても無いウソのほうばかり文章にするんだよ!



記者の一人★
何でそんなこと言うのさ?誉めてあげたんだからいいじゃないの。
じゃあ、反対にけなせとでも言うの?


A美父☆
・・・・・


もう一人の記者★
それに、どうしてあんなこと書いたか理由は決まってるだろ?
あんたんとこのバックのお偉いさんに、たんまりとお土産わたされたからさ!


A美父☆
な・・・おまえらは、金で転んでたってのか!それでもマスコミっていえんのか?


記者の一人★
なに甘いこといってんの。ことちら商売なんだからさ。
マスコミ《だ か ら こ そ》、こういうことやってんの。

それに、別に、あんたの娘けなしたわけじゃなくて、誉めてたんだからいいじゃあないの。


A美父☆
下手ならヘタだって、ちゃんと言ってくれなきゃ困るんだよ。
俺たち家族、おまえらマスコミのいうことまるっきり本気にして、
すっかりのぼせ上がっちゃったんだよ。A美はすごいんだって・・

おまえらが、A美に才能がないって気づいていたのなら、
どうしてあのときそういうふうに書いてくれなかったんだよ
そうしたなら、勘違いすることもなかったのに・・・・・・


記者の一人★
ちょっと、あんた親でしょ?
娘の才能なんて、ずっといっしょに暮らしてた自分が一番よくしってるはずじゃない。
だから、そんなことは自分で判断すりゃいい話じゃないか、
他人の判断を仰ぐなんてお門違もいいとこだよ。

それとも何かい?あんた、これまで娘と過ごしてて、
娘の歌を今まで一度も聞いたことないっていうの?


A美父☆
そりゃ、あるさ。
まあ、うまいとはとても思えないけど・・・・


記者の一人★
だろ?だーーーーったら、それが、自分がホントに感じたことじゃないか!
それを基準にして娘さんの芸能活動やっていけばよかった話で、
俺たちなんかが騒ぎ立てる雑音なんて、いっさい気にしなくてよかったんだよ。
こっちはあんたの参考になるからっていって記事書いてたわけじゃないんだからさ。

 
A美父☆
でも、雑音っていってもさ、仮にもあんたらマスコミでしょ?
なんつーか、私たちみたいな素人にしてみればさ、ある種の、《権威》なんだよね。

  

記者たち★
けけけけっけけっけ、権威ぃーーーーーーー?

ずいぶんとまた、われわれを買いかぶったもんだなあ。ハハハ・・・・


A美父☆
だから、あんたらがあそこまであみのこと、すごいすごいいうからさ、ついつい
”わたしにはよくわかんないんだけど、もしかしてうちの娘って、
唄の技術は別として、なんか説明できない、人をひきつけるような、
すごい”オーラ”があるんじゃなかろうか”って考えちゃったんだよね。


記者たち★
オーラ????プッ

(所々で、失笑が漏れる)


A美父☆
な。。。何がおかしいんだ!馬鹿にすんなっ!



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