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作品名:ピロと被害者の会 作者:しろ

第6回   LAST ピロ 手をとりあう
被害者の会のメンバー。ピロの家にいく
(被害者の会はピロに会えるという特権があるのだ)


ピロに会い、深々と頭を下げる


”今までの非礼を、どうかお許しください


よく考えてわかりました
あなたは、我々に
損害など与えていませんでした。


そういうふうに、錯覚していただけなのです。
我々の勘違いなのです


それなのにあなたを逮捕し、自由や財産を奪い
損害を与えてしまいました
我々のほうこそ、あなたに補償をすべきなのです”


ピロ、答える


”私の債権を持つことで、あなたも得をしました
私も、債権を発行することで得をしました

このシステムを採用したことにより
お互い得をしたんです。

両者とも、補償はおわっているわけです。
だからもういいんです。”


二人、手を取り合う



ピロの家族、被害者の会
共存共栄という、この優れたシステムにより
お互いの過去を清算したこの二つの家は
末永く繁栄しましたとさ



めでたしめでたし



おしまい


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