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作品名:ピロと被害者の会 作者:しろ

第2回   ピロ 債権化され、馬車馬のごとくこき使われる
管財人、ピロから没収した資産を
見積もってみる


補償額に遠く及ばない
一人頭、三万円くらいにしかならないよ・・・


ほとんど放蕩に使ってしまったのかこのアマ!
なんという稀代の悪女ピロ
これではマリーアントワネット以下ではないか
ピロを、逆立させて振りまわしても、
小銭しか落ちてこないのだ。


期待を裏切られた被害者の
恨みの矛先はピロ本人に向けられる
今まで俺(私)達の犠牲の上で
さんざん楽しんでいた分、そっくり返しやがれ!


ピロ、被害者達に頭を小突かれる。
ピロ、耐え切れず泣きじゃくる。


管財人いわく
”これを完全に分配するより、
ピロの賠償権を債権化したほうがいいな”


被害者の会に”ピロ債権”が配られる


これをもっていれば、
将来、ピロをこき使ってあがる利益が分配される。
債券価値も上昇すれば、
市場で高く売って、利益を得ることもできるのだ


ピロをどう使って返済させようか???


自給百円の刑務所内作業では、
数万年かかると見積もられた、無理だ・・


男相手の慰み者・・これは、
かなりの利益が上がると見込まれたが
いくらなんでもやりすぎでは・・ということで、
人権上の問題で却下


やっぱり今まで手馴れた仕事、
グラビア仕事や女優で稼がせるのが、
もっとも効率がよい


ピロの収入のほとんどは、被害者の会への分配金となる。
ピロに分け与えられるのは、ごくわずかな生活資金のみ
ほとんどが、赤ちゃんのミルク代とおしめ代に消えてしまう



ピロ、馬車馬のごとくこき使われる。


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