一年後、クーデターが起こり、ウタダ、ピロスエなどのシブチンがいっせいに粛清。 彼(女)らが占有していた数十億円の市場が丸々空くことになる。
予定通り、クーデタ前にあらかじめ準備された新人アーティストが 続々とデビューし始める。いわずと知れたボーニング娘たちである。
このアーティストたちは、シブチンと違い数多くの人の手を経て売り出されるので 利益のほとんどが、作詞作曲者、CM担当者、ドラマプロデューサー 売り出し戦略立案者、宣伝業者などの”プロジェクト施行者”に分配される、 きわめて”公共的なシステム”であった。
これらのアーティストに、数十億の購買力を持つ、 今までウタダ、ピロが好きだった層が、どっと流れるはずだ・・
今までウタダ、ピロスエのむちゃくちゃな昇給要求によって、 雇用、需要が停滞していた業界もこれで息を吹き返すだろう・・・。
しかし・・・
ウタダ失脚の穴埋めとなるはずの”システム”たちの新曲は全く売れず、 店頭には、売れ残りの山が築かれるだけであった。
ピロ失脚の穴埋めである”女優部門”も、全く同じであった。 ピロの後を襲って”システム”が出たCMはまったく反響無し。 かつてのピロのように、”○○グッズが当たる!”と あおっても売れ行きはまったくあがらなかった。 同様に、”システム”主演ドラマも、全く話題とならなかった。
ファンだった者は、ウタダがいなくなったからといって 誰一人として、彼ら新人のCDを買おうとはしなかったのである。 ピロのファンもおなじであった
業界全体で、彼女達が持っていた売上がまるまる縮小しただけであった。
ウタダやピロを粛清しても、何の特にもならなかった ど・・どういうことだ・・・戸惑うクーデタ組織
連中は、ウタダやピロしか受け付けないのか??
連中の圧迫がなくなったのだから、 とりあえず今のところ、同一キャラ内の最高レベルである、我々が売り出した ”システム”を支持するのが最良の選択ではないか?
どうして、消費者はそういう選択をしないのか?
それだけならば、まだよかった・・・
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