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作品名:あるシステムの敗北 作者:しろ

第4回   ウタダやピロとちがってボー娘は・・・
指導者>この、たくさんの★をつかっていろいろなことができます。
新人の育成、業界の改革、デビュー前の人達に対し
奨学金制度みたいなのをつくるなど・・・・・

こういった投資は、まわりまわって皆のためにもなります
後輩を、何百人も育成することも可能です。
プロモーションももっと大々的に行えるはずです。

誰の損にもならない、確実に有効な投資といえます。

しかし、ウタダやピロはそれを一切してません。
連中は業界の発展を阻害しているのです


記者>ウタダやピロはなぜそれをしないのですか?
ファンや主力購買層といった、消費者のほうはどうなんでしょう?
彼女がそんなに強欲な人であれば、ファンは、
自然に彼女達を見離すはずではないでしょうか?


指導者>ウタダやピロは、そんなことに関係なく売れてしまいます。


記者>どうして?


ウタダやピロの支持者は、彼女の演技や、音楽そのものにしか興味がないのです
その裏で、どんな凄惨な犠牲が払われたかも知らず・・・


記者>本人、ファン共々がもつ資質の問題であるということですね。
曲とか映画とか、彼女がつくった作品にしか興味がなく
人間としての彼女たちそのものには興味がない・・・


指導者>そういうことです。
たとえばウタダファンが、ボー娘ファン並の脳みそだったら
こうはならなかったのです・・・・


記者>ボー娘?


指導者>我々がこれから売り出そうとしている女の子グループのことですよ。
正式な名前はボーニング娘といいます。
ボー娘は、バカな人間のみをファンとして取り込む予定でいます。
業界初ですね。当たり前か(笑)

とにかく、ボーニング娘のファンは、業界にとって収奪し放題
われわれにとって、いいお客様なのです。
バカ相手の商売はわれわれにとって予定がたてやすいのです。


記者>あの・・そこまで決め付けていいんですか?
第一、まだ売り出してもいないのに・・・

それに、それってあくまで業界のためではないでしょうか?
消費者のほうをむいてないんじゃ・・


指導者>いえ、消費者のためでもあります。


記者>え?


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