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作品名:あるシステムの敗北 作者:しろ

第2回   どうしてウタダやピロはそれができないのでしょうか
記者>システム・・・ですか?


指導者>その内容は、あとで詳しくご説明しますがね。


記者>それじゃ、ウタダやピロスエは、どうして
そういった”システムの一員”になれないのでしょう?


指導者>この女どもは”みんなのために働く”という概念が全くないのです。
私利私欲のためだけに芸能活動をしているのです。


記者>なるほど・・


指導者>お前が売れたのも業界全体の尽力があったからだ
だから、システムの一部として、すすんで自分の取り分をへらせ!と、
連中に忠告しても取り合わないことでしょう。ケチですからねあいつらは。


ですから、たとえそういうシステムの一員になったとしても、
どうせ、いい曲を作ろうとしたり、いい演技をしようとはしなくなるでしょう。

自分の儲けのためなら、イイ曲のアイデアが湧く・・・・・
うまく歌おうとする。または、いい演技をしようとする・・
だけど、自分の儲けがなかったら、全くやる気にもならない・・・・・

ああいうやつらは、いつもこうです。
みんなのためだなんて、これっぽっちもかんがえちゃいません。
こんな女が、システムの一員として機能しやしないのです


記者>なるほど


指導者>数十億もうからなければ、いい曲をつくろうとしないなんて
そんなの、本当の才能ではありません!


ウタダやピロより才能がないかもしれないけど、
自分に一銭も入ってこなくても、
みんなのためにイイ曲のアイデアが自然とうかび、
みんなのためのどを嗄らして歌おうとする。
みんなを感動させる、いい演技をしようとする。
そういった"奉仕の精神"を備えた人が、
真の芸術家というべき人なのではないでしょうか?

彼女達百人が集まれば、ウタダ、ピロスエ二人にまさります。
そういった人にこそ、数十億円という市場を任すべきなのです。


記者>なるほど


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