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作品名:あるシステムの敗北 作者:しろ

第18回   歓喜の声が響きわたる
集会の席で検証会にあとおしされ
復権したウタダ新代表、ピロ副代表は壇上にたって高々と演説した

ウタダ代表>
”芸無しのバカほど金をばら撒いて売れたがる!だから受けがいい!
いつでもやらしてくれるパンスケが受けがいいのと同じだ!”


”おおーーーー(市民の歓喜の声)”


”芸有りの利口者ほどシブチン!だからうけが悪い!
自分はそんなに安い女じゃない!と言い張って、
なかなかやらしてくれない、気位高い女の受けが悪いのと同じだ!”

”おおーー(市民の歓喜の声)”


”だからといって安売りしない女が安くない女というわけではない!
本当は安い女なのに安売りしない女だったら、それはただのもてない女にしかすぎない。
安月給でしか使えない無能な人材にもかかわらず、高い賃金を要求しつづけたら
いつまでたってもプータローだ。それと同じこと!”


”おおおー!(市民の歓喜の声)”


ピロ副代表>
”自分を安く売る安い女を、自分を高く売る高い女より、上にもっていくな!
いつでもやらしてくれるパンスケを、都合がいいからといって
もてはやすのはやめろーーーー!”


”おおおーー!!(市民の歓喜の声)”


”そんなやつを社会がもてはやすと
高い女が高く売るいみがなくなり、自分を高めようとしようとしなくなる。

これでは、いつしか高い女も安くなってしまう

ちゃんと自分を高く買ってくれるシステムが存在しているということは
自分を高めることに価値があるということだ!”


”おおおーーー!!!(市民の歓喜の声)”


ウタダ代表>
”自己努力は、まず、
それを正当に評価してくれるまっとうな市場がないと存在しえない
その市場を破壊すれば、全体のレベル低下をもたらし
回りまわっていずれは誰もが損をする

こんなこともわからないようなバカの片棒を担いだやつに、
いっさい同情する必要は無ーーーい!”



”おおおーーーー!!!!!(割れんばかりの市民の歓喜の声”

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二人の言葉に奮い立った、一部の元芸能局女性部員は
他人の力を借りず、もう一度人生をやり直そうと決意。

政治活動をやめ、その余った力を自らの技術の習得につとめ、
後に、社会的に成功する者まで現れた。


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