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作品名:あるシステムの敗北 作者:しろ

第17回   ついに再クーデターが起こる
この恥辱的な一件により、国際社会の非難は日増しに高まり、
国連決議で、日本芸能界にたいする非難勧告決議も受けた。

多くの国が、彼女達を売春組織と位置付け、入国を拒否した。
国際社会において、彼女達は排除されたも同然であった。


かといって、国内市場はますます冷えきっていた。
もはや、彼女達の居場所はどこにもない。

政府も、利用価値のなくなった彼女達をもてあまし
芸能局は毎年縮小をつづけ、
リストラされたメンバーは着の身着のまま路頭に放り出された。


何の後ろ盾もなくなった彼女達は
補償を求めて国会前でデモをするなどの政治活動をした
国際人権委員会にもアピールした。


しかし世間では、彼女達の対する同情の声はすくなく、
国民の間から、追放処分を受けたウタダやピロに対しての
復権を求める声が日増しに大きくなっていった。


"UTADA Come Back"
”ウタダ同志、ピロ同志ははどこへいったのだ?
とんく同志よ、答えろ!”


こういったスローガンの元、デモが頻繁に起こった


ついに検証会によるクーデターが起こり、芸能部は粛清
ウタダ、ピロ復権、世間の歓喜の声をうけ、再び日本芸能界に迎えいれられる。


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