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作品名:あるシステムの敗北 作者:しろ

第12回   検証その4と、ある人物の提言
<検証その4>
ウタダをうしなったことで、業界にモラルハザードがおこった。
このデメリットが、社会全体に、大きな不利益となった。

たとえ実力で勝っていても、
出る杭は打たれる・のことわざのごとく潰されていたのでは
才能に自信をもった後続の連中は二の足を踏む。
よって寄らば大樹の陰の思想が横行し、レベルは低下する。
これが、いまの芸能界の現状である。


以上の四項目が、最終報告書にまとめられた検証会の結論であった。

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だが、芸能界でいまだ実権を握っているのは、
ウタダ追放を仕掛けたクーデター派
彼らににらまれたらひとたまりも無い。
こういった動きは、秘密裏に行う必要性があった。


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さらに一年後。芸能界はさらに堕落を続けていた


芸能界は、ますます売上が低下。ほとんど利益の上がらない業界になってしまったのだ
有能な人材のほとんどは芸能界を目指さなくなり、はいって来る者といえば、
食うにこまって芸能界に入った、公園で飢え死に寸前の乞食娘ばかりになってしまった。

芸能人の社会的地位も地に落ちた。


彼女達に分配する利益は三度の飯程度。これは搾取ではなく、
業界の維持に必要な経費を考えればその程度の待遇が精一杯であった。


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この芸能界の窮状を見かねた政府が、
ある人物の提言をうけて救済措置に取り掛かった。
汚ギャル集団にまで落ちた業界の復権にはこの方法しかない。


その方法とは???

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