この作品は、もともとは2004年に作った作品を、 少し手直ししてアップロードしたものです。 ピロ(ピロ末=広末涼子)ボー娘(=モーニング娘)など モデルとなった芸能人や芸能グループが、 今から見れば一昔前の時代の人たちになっているのはそのためです。
書いていたことさえ忘れて、ずっと放っておいたのですが、 最近、A〇B48などという輩が次から次へと出てきて、しかも 彼女たちの行動や性質が、この小説とそっくりでしたので、 あれはもしかして時代を先取りしてたのか!と驚き、 急いで再掲載した次第です。
掲載されていた元の場所は、ここになります。 http://simaneko12.blogtribe.org/category-59cf079d8ee8a8c2602516003a04b734.html
小説への直接のリンクはここです。 http://simaneko12.blogtribe.org/category-128217bb5a533309c4b90948e9811695.html
専門の小説サイトではなくブログですから、少々見づらいです。 しかも前の文章と次の文章が逆になっています。(前の文章 で次のページに行く) 気をつけて読んでください。
あるシステムの敗北 本文
---------------------------------------------------------------
都内某所で、芸能に関するあるシンポジウムが行われていた・・・
---------------------------------------------------------------
司会者>○○新聞様。この”芸能シンポジウム”に 取材おこしいただきまして誠にありがとうございます
では、これから記者さんを交えた質疑応答にはいりたいと思います
記者>はい、質問です。 どうしたら今の芸能界をよくすることができるんでしょうか?
指導者>まず、ムタダヒカルとピロ末は粛清します
記者>粛清?今人気のあの二人を? さっぱりわかりませんな。 どうしてあの人たちを粛清しなくちゃいけないのでしょう?
指導者>この女どもは芸能界で、数十億円という膨大なシェアを握っています。 しかも、その利益をぜんぶ自分の物にしているのです。 これは、全体で大きな損害です。 お金は天下の周り者のはずなのに、連中のところで滞貨がおこっています。 これは業界全体にとって良くない傾向です。
記者>なるほど、で、どうすれば、この現状が改善されるのでしょうか?
指導者>この数十億円が、連中以外の人物に回れば そのお金は、少なくともいまよりは業界全体の発展のために使われるはずです。
記者>なるほど
指導者>ウタダ、ピロ末追放のクーデタに備えて 我々は、連中にかわるべき”人材”を、事前に用意しておく必要があります
記者>その人材とは、どういった人ですか?
指導者>ウタダ、ピロスエにはおよばないかもしれませんが 少なくとも、連中よりも、”公共心”あふれる人たちです
記者>公共心?どういうことですか?
指導者>公共心とは具体的に言うと、自分の利益を、 多くの人が食べていけるように、ちゃんとみんなに分配できるひとです。 分配先は、メディア戦略を立てる人、マスコミに対して宣伝をする人、 作詞作曲する人、スタイリスト、コーディネーター コンサートスタッフ、デビューを控える後輩の新人達などです。
彼女達はウタダと違い、 芸能生活を維持するに当たって莫大な人手を必要とします いわば、おおくの人たちによって支えられている”システム”なのです。
記者>・・・・・
|
|