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作品名:大木 作者:紫京

第1回   プロローグ
あなたの住む町に、大木はありますか。
大木を見つけたら、根っこの部分から徐々に上方を見ていってください。まずは太い一本の幹があります。もう少し上へいくと、一回り細い幹に枝分かれします。そこからまた更に上へ向かうと、もっと細い枝分かれがあり、どんどんどんどん細くなって、やがてその先はなくなります。
これ、人生に似ていませんか。
生まれたばかりの頃は、分岐点なんてなくて、ほとんどみんな変わらない幹を歩みます。そこから、成長していくにつれて、分岐点を超えていくにつれて、幹は徐々に細くなり、他にはない、個性的な、その人だけの幹になっていく。

「自分の選択は、果たして間違っていなかっただろうか。」

誰しもが一度は考えたことがあると思います。これまで生きてきた中で、数多くの分岐点に立たされ、その度に最善だと思う方向へ歩み進めてきたはず。だから、間違ってはいなかった、と思う人。いや、それでもあのとき別の路を選んでいたら今頃は、と思う人。

あなたは今、どんな思いで過ぎ去った人生の分岐点を振り返りますか。


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