『ったく、誰に似たんだか可愛くない子どもだよ!』
私が小さい頃から言われていた言葉の1つだった。
幼少期は、大人の…特に母親の言葉は絶対だった。
泣き虫だった私を見ては、母親がそう私に呟く…
(嫌われたくない!)そう思う私は、泣くのを我慢し続け笑顔を作り続けた。
『泣かないで、いつも笑顔でいるなんて可愛いね♪』
周りにそう言われると、私は嬉しかった。母も笑っていたからだ。 父も笑顔の私を可愛がってくれた。
父が私を可愛がるたび、母は『笑ってばかりで気持ち悪い。お前の笑顔なんて 誰も可愛い。なんて思ってなんていないんだ。』 と言われるようになった。父は変わらず『可愛い』といい続けてくれたが 毎日のように言われ続けた言葉に、 (私は可愛くない。泣いても笑ってもダメなんだ…) と、思い込んでしまった。
幼稚園に上がる頃、私から笑顔が消えていった。
笑えば気味悪がられ、泣けば可愛いげがない。そういい続けられ 私を見る、関わる全ての人がそう思っている。幼き心にそう刻み込んでしまった。
人の目を見る事が怖かった…
人と話すのが怖かった…
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