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作品名:ドラゴンエンブレム 作者:キョウスケ S

第20回   20
「あやつはどう思う。」
ここはウロボロスの本拠地。真っ暗な闇の中、黒いマントに身を包んだ背の高い男が隣にいる甲冑を着た者に話しかけた。
「・・・なぜ、それを私に問うのですか。ナンバー1。」
「フッ、キミの意見が聞きたいのだよ。ナンバー2、ダークアストレア・・・。」
「・・・出来損ないです・・・。話になりません。なぜ、あのような小娘がナンバー3の座にいるのかが理解できません。」
「さあね、どうなんだか・・・。ウロボロス様の余興に過ぎないのかね・・・」
「余興?、・・・ウロボロス様は無駄なことはされないはずですが・・・・。」
二人の目の前には、ビジョンが浮かび上がり、現在戦闘中の愛鈴と蓮たちが映し出されていた。
「早乙女レン・・・竜の印を受けてからというもの己が使命に目覚め、日々成長を遂げているようだが・・・」
「ナンバー1、貴方は敵が成長するのを喜んでおいでなのですか?」
「いやいや、あやつが強くなってこの私と手合わせするのが楽しみでな・・・」
「無駄です。わたしが早乙女レンを処分いたしますので、ナンバー1の手を汚すまでもありません。」
「ふふ、そうか・・・。でも侮るでないぞ。あやつは真竜印の力を自分のものにしつつあるようだ・・・」
「早乙女レンが強敵だというのであらば私にとって不足はありません。全力で戦い見事に首を獲って参りましょう」
「そうか、頼もしいな。まずは愛鈴が潰れるのを待つとするか」
「・・・時間の問題でしょう。そろそろ私が行きます。」

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「愛鈴、勝負だ!!。お前を倒し、瀬那を取り返す!!」
蓮は身構え、愛鈴を睨む。
愛鈴はニヤニヤしながら答えた
「ふん、そうこなくてな!!」
「蓮クンごめん、テレポートで脱出できそうにないの!!・・・なんだか、体から力が抜けちゃって・・・・」
瀬那は体を動かそうと試みるが思うように動かない。
「ふん、このババアを縛っているロープには拘束術式がかけられているのさ。・・・時間が経つにつれてババアの体力が奪われていくのさ!!」
「くっ、アンタ許さないんだから!!・・・くっ苦しい」

「大丈夫か!?、今助けてやるからな!!」
蓮が地上から瀬那に向かって叫んだ。

愛鈴はニヤニヤしながら、蓮達を見下す。
「それにしてもよく、ここにたどり着けたものだな!!」
それに対し北条は答えた。
「ふっ、キミは愚か者だね。遊園地内で、呪術を張った場所が丸見えなのだよ。
ボクやミィミちゃんの手に掛かれば「人払いの呪術」を貼ったところなどすぐに見えるさ。
・・・術者はたいてい、広くてあまり人の寄らない場所に結界を張るものだ。
もし、気づかれないようにするのだったら数箇所にダミーを張り巡らせるべきだったね・・・」

愛鈴は鼻であしらいながら返答した
「ふん!わざとお前たちをおびき寄せるために1箇所だけにしたのさ!!
勘違いするなよ!!」

「・・・そうか、ならばわざわざ結界を張らなくても良かったのでは?」

「う、うるさい!!なんていうか・・・その・・・アレだ!!。周りの人に迷惑にならないようにだな・・・・」
その言葉を聞いて蓮たちは目が点になってしまった

「愛鈴さんも、人間には親切なところがあるのですね・・・」
美花が愛鈴を褒めると愛鈴は取り乱し始めた
「ば、馬鹿!!、そんなんじゃないや!!あたしたちが戦い易いフィールドを作っただけだ、勘違いすんじゃね〜よっ!!」
「おや、ボク達に対する心遣いか・・・」
「ありがとうございます、愛鈴さん・・・」
美花は丁寧にお辞儀した。

「く〜〜っ、違うんだよォォ〜!!」
愛鈴は赤面になり、じだんだを踏み始めた。

瀬那は愛鈴に尋ねた
「あんた、人間を気遣う気持ちがあるのなら、なんでウロボロスのところなんかにいるのよ?
・・・・本当は友達とか欲しかったんじゃないの?」


「う、うるせ〜!クソババア!そんなんじゃないっていってるだろうが!うるせ〜から少し寝てろ!!」
すると瀬那を縛っている紐から電流が流れ出した。

「ぎゃん!!」
瀬那はスタンガンを受けたように気絶した。



「瀬那ーっ!!」
蓮が叫ぶ

「・・・大丈夫だ。ババアには生命に支障がない程度の電流で眠ってもらっただけさ!!
・・・さあ、これで心おきなく戦えるだろ!?」

「・・・愛鈴、お前・・・」

「さあ行くぞ!!お前たちを血祭りに上げてやるよ!!」
愛鈴は扇子を振りかざすと呪術で「エレメントモンスター」を十数体召喚させた。
「いけっ!!あたしの可愛い手下ども!!」

グギャアアアアアッ!!

エレメントモンスターたちは牙をむき、蓮たちに襲いかかってきた!!
「なろ〜!!全部ぶっ倒してやるっ!」
蓮はモンスターに飛びかかり攻撃をはじめる。
美花は火竜剣を抜きミィミを護衛しつつ応戦する。
北条は右掌を前につきだし、小声で呪術を唱えた。
「・・・・風神よ、我に力を!!『風斬りの刃!!』」
北条の手からかまいたちが発生しモンスターどもを切り裂いていく。



「行け行け行け〜〜!!」
さらに愛鈴はエレメントモンスターたちを召喚しまくる。

「か、数が多いぜ。キリがねぇ!」
「ボク達を疲れさせる戦法か・・・」
その時、美花の背後から3体ほどモンスターが攻撃をかけて来た。
ミィミはそれに気づき、美花を守るため、得意の呪術(力場を反転させる能力)
を発動させた。
「!!」
しかし、エレメントモンスターには通用せず呪術をすり抜け、そのまま、体当たりで美花とミィミを転倒させた。
「きゃん!!」

倒れた二人に愛鈴はモンスターの攻撃を集中させる。
「ハハハハッ!!、くたばれぇ〜〜!!」
愛鈴が高笑いした

「むんっ!!」

ギュワワアアアア!!

北条が「風切りの刃」の向きを変え、美花とミィミに向かってきた、モンスターどもをすべて引き裂いた。

美花がミィミを気遣う
「大丈夫?ミィミちゃん。」
「・・・うん、大丈夫。・・・あたしの呪術・・・効かない・・・?」

蓮と北条が美花、ミィミのところに寄り、身構える
「ミィミ、無理するんじゃねえ。怪我させちまったら、おれがラムに怒られちまう」
「恐らく、ミィミちゃんの使う『力場の反転』は『実体を持たないモンスター』には効かないのであろう」
「じゃあ、なんで俺たちの攻撃は当たるんだ?」
「それは・・・わからん・・・。」
「はあ!?アホか!?」
「お二人共、議論しあってる場合ではありませんわ!」
目の前を見るとエレメントモンスターどもは粘土のように皆塊り、それは巨大な死霊の顔をした浮遊モンスターへと変貌した。

「なっ、なんだありゃあ!?」


愛鈴は得意げになり合体したモンスターに命令を出す。
「はーっはっはっは!!おどろいたか〜!!そおら!!行け〜〜っひねり潰せ〜〜!!」


グワオオオオオッ!!


さすがにこんな巨大な敵に潰されたらひとたまりもない。
蓮、北条、美花とミィミはそれぞれ散開し攻撃を回避する



ドッカ〜〜〜〜ン!!


合体したモンスターはけたたましい音をたて地面に激突した。
地面はえぐられ摩擦熱で焼け焦げた。
「隕石かっ!つーの!!」
蓮は大声を上げた。
愛鈴は高笑いする
「キャハハハハハっ、どうだい!!あたしのモンスターは最強さ!!」
愛鈴はさらに十数体エレメントモンスターを召喚する。
「コイツも遊ばせてやるよ」

ボコッ!
ボコボコッ!!


今度は地面から悪臭を放つ、腐乱死体(ゾンビ)が複数出現した。
皮膚は腐り落ち、内蔵はとび出、ゆらゆらと立ち尽くしていた
「なんだっ!!こいつら?」
蓮はそのおぞましい光景にたじろぐ。
美花は火竜剣に炎を帯びさせ身構える。ミィミは美花の後ろにしがみついていたが
恐ろしい光景を目の当たりにし、顔面蒼白する。
「・・・やだ、気持ち悪い・・・」

「どうだい、あたしの可愛い部下どもさ。・・・さあ、奴らの肉を喰らえ!!」

「ウガァァァァ!!」
ゾンビどもはよだれを垂らし、ものすごい早足で蓮たちに飛びかかってきた。
蓮は格闘で応戦するも意外とゾンビの体は硬く、力は強かった。
「なんなんだ!?見た目よりも強いぞ!こいつらっ!!」

美花はゾンビ共を火竜剣の炎で焼き斬っていく
「蓮様!この輩は火に弱いようです」
「火ぃ〜〜!?俺は火なんて使えね〜ぞっ!」
「つまり、キミの出番ではないということだ・・・」
「あんだと〜!?北条〜!!」

そのとき、美花の背後でミィミの悲鳴が聞こえた
「きゃあああっ!!」
美花が振り返ると、ミィミはゾンビに掴まれ噛み付かれそうになっていた!!
「ミィミちゃん!!」

「むんっ!!外道めが!!」
北条が風切りの刃を使い、ミィミにくっついてるゾンビを切り裂いた。ミィミは風圧で前方へ飛ばされ、美花に抱きとめられる。


「・・・もう、いやあ〜〜〜!!」
ミィミはおぞましいゾンビに掴まれた恐怖のあまり、泣き出した。

「大丈夫、大丈夫ですからね、ミィミちゃん。わたくしが全力でお守りしますから」
北条はミィミの泣く顔を見て、怒りがこみ上げてきた。
「・・・貴様、ボクを怒らせてしまったね・・・」
「ああん?あんだって〜、聞こえないんですけどぉ〜」
愛鈴が白々しく答えた

「ボクがこの世で一番嫌いな奴は、頭の悪い短気な奴(たぶん蓮のことだろう)と・・・女の子を泣かせる奴だ!!」

愛鈴は鼻で軽くあしらう
「だから、なんだって〜?、マジ、ウザイし〜」

北条は羽織っていたジャケットを脱ぎ、メガネを外した。
「つまり・・・貴様には容赦しないし、慈悲も示さない!!」


両足を広げ、両手で陰陽道の術式を作り始めた

「臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前!!」

北条の足元は陰陽師の法陣が浮かび上がり、青いオーラがほとばしる!!

「言っておくがこの『切紙九字護身法』(きりかみくじごしんぼう)は絶対的な
防御力、攻撃力を持った高度な術式だ。君には絶対に破ることはできない・・・」

「ふん、陰陽師などあたいの敵じゃないし〜っ!!行け!!ゴーストども!!」
愛鈴が命令を下すと、宙を舞う無数のエレメントモンスターや地を這う甲骨なゾンビ共が北条めがけて突撃した。

「馬鹿めっ!死霊系は『切紙九字護身法』を弱点としているのだ!
現世に迷いし異界の俗物よ!!我が光に砕かれろ!!」
北条が右手を天へかざすと、周辺には無数の光の球体が出現した。


「むん!!」
その右手を前方へ突き出す。

一斉に光の球体はエレメントモンスターやゾンビに貫通し、モンスターたちは
次々と断末魔を挙げ、粉々に砕けていく。

「なっ!?なんだと〜〜っ!!」
愛鈴が召喚したモンスターはすべて、北条の手によって片付けられてしまった。
「おのれ〜っ!!人間の分際で〜!!」
愛鈴が持っている扇子を振りかざす。するとその鉄製の扇子は1mくらい巨大化した。

「ならば、あたいが直接手を下してやるし〜!!死ねぇぇぇぇ!!」
愛鈴が巨大なセンスをハンマー投げ選手が投げるように振り回して、北条に投げつけた。


ビュワアアアアア!!


「青竜拳!!」

すかさず蓮が北条めがけて飛んできた扇子を砕く。扇子はバラバラに砕け散った。
「愛鈴!!もうやめろ!!お前の負けだ!!生身じゃ北条の力には勝てね〜ぞ!!」

「うぜえ〜〜っ!!頭キター!!うおおおおおおおっ!!」
今度は愛鈴自身が、殴りかかってきた。
北条の瞳がキラリと光る。
「・・・愚か者。生身で喧嘩を挑んでくるとは正気の沙汰か?・・・ならば、裸体を晒し、恥をかくが良い・・・。
風切りの刃!!」
北条が突き出した左手からかまいたちが起こる。
かまいたちが襲いかかり、愛鈴のチャイナドレスを切り裂いた。


「きゃああああ!!」
愛鈴はブラとショーツだけになってしまった。

「よ、よ、よ、よくも乙女の柔肌を晒してくれたな!!この変態!!スケベ!!」
北条は溜息を付きつつ返答する
「ボクは幼女の裸に興味はない・・・さっさと、瀬那嬢を解放し帰れ!!」
愛鈴は半べそを掻きながらかな切り声をあげる
「うるせー!!うるせー!!。だったら、あのくそババアも恥辱に晒してやるし〜!!」
すると愛鈴は吊るされている瀬那の方へ向き超人的な跳躍力で飛びかかっていく。

「お前も裸になりやがれ〜〜」


蓮が慌てる
「馬鹿!やめろ!!」

「あははは!!お前だって見たいだろ?恋人の裸を〜!!」
その幼稚な報復に北条の堪忍が切れた

「・・・エロ餓鬼がっっ!!。身の程を知れ!」

北条は『切紙九字護身法』の術式『裂』の組手を取る。
北条から光の矢が出、愛鈴めがけて射出された。


「げっ!!やべえし〜」
だが、そのときミィミを抱えた美花がその光の矢の前に立ちふさがった。
ミィミは両手を前へかざし、ベクトルを曲げる力を発生させ、光の矢の進行を捻じ曲げた。
光の矢はそのまま、近くにあった木に刺さり消えた。

「ミィミちゃん、何を!?」
「・・・あの子、可哀想・・・」

「うわあ!」
愛鈴は驚きのあまり体勢を崩す。そのまま地面に叩きつけられそうになる。
「やべぇ!!」
蓮はすかさず跳躍し、バランスを崩した愛鈴を抱きとめた。

「アンタ・・・なんで・・・。」

「もう、やめろよ・・・なっ・・」
蓮は地上へ着地し愛鈴を丁寧に下ろした。




「な、なんだよ〜!!」

ボカッ!!

蓮は愛鈴に頭に軽くげんこつした。
「おまえさ、なんか俺たちが考えていたイメージと違うな、なんつうか、非情になりきれない。
・・・やっぱりお前は『少女』なんだな・・・もう、粋がるのはやめろ、どう見たっておまえは『悪人』には成りきれねえ・・・。もったいない!こんなに可愛い顔してんのに・・・」
それを聞いた愛鈴の顔は天狗のように赤く染まった。
「な、なななな!!かっ、可愛いだとおおお!?ばっ、ばかっ、ありえねえし!!。あたしはウロボロスナンバー3の側近・・・」
蓮は愛鈴のそのセリフに耳を傾けず北条の方を向いた。
「なあ、もういいだろ。許してやれよ。こいつは倒すには値しねえと思うぞ」
それを聞き、北条は構えていた右手を静かに下ろした。
「・・・まあ、キミがそういうのなら仕方がない。命拾いしたな少女・・・。」
北条の周りに張られていた陰陽師の法陣は消えた。

「ばっ馬鹿!戦いの続きをするんだよ!!それともなに?あたしの強さにおじけついたってやつ〜?」
愛鈴はまだ強がってみせる。


「愛鈴」

蓮は優しい眼で愛鈴を見つめた。
「もういい、俺の負けだ。だけど瀬那を開放してくれないか?・・・たのむ、あいつは俺にとって大切な仲間なんだ・・・。」
蓮のその瞳に見つめられたとき、愛鈴は何も言えなくなり、心の中に熱いものがこみ上げてくるのだった。
それと同時に敗北感を感じ、自分のやったことが卑怯で情けないことなのだと気づきはずかしい気持ちになる。


「あああ!!わかったよ!!放してやるよ!!。今、外すから受け止めろよ!なんだよチクショー!!調子狂うし〜!!」


そう言うと、愛鈴は瀬那の縛られている鉄塔に右手をかざし呪術紐を緩めた。瀬那はぐったりしつつ落下し始める。蓮はすぐに飛び上がり、瀬那を抱きとめた。


「瀬那・・・瀬那!!」


蓮の呼びかけに瀬那はゆっくりと目を開けた。
「蓮・・・くん」
「おつ、大丈夫みたいだな・・・」
「ごめん、また助けられたんだね、あたし・・・」
「気にすんなって」

「瀬那!」
美花とミィミが駆け寄った。
「ご気分はどうですか?大丈夫ですか?」
蓮に抱かれたまま瀬那がゆっくりと美花を見つめた。
「・・・うん、大丈夫。ちょっとぼ〜つとするんだけどね」

愛鈴はそっぽを向き、ふてくされた顔をしてブツブツとつぶやいていた。
蓮は愛鈴の方を向き、礼を言った。
「ありがとな・・・。」

それを聞き、愛鈴は頬を赤らめどぎまぎする。
「ばっ、馬鹿!!敵に礼を言う奴がいるかっ!!」
蓮は優しい眼差しで愛鈴を見つめた。
「お前、ホント、悪は似合わねえな・・・。おまえはそんな「陽の当たらないこと」してるより普通の女の子として生きたほうが、ずっと幸せだと思うぜ・・・」
愛鈴は唇を噛みそっぽを向く。その目から涙が溢れ始めた。
「うるさい!あたしだってこんなこと、好き好んでやってるわけじゃない!!・・・・お前らがうらやましい・・・」
「えっ?」
蓮が愛鈴のつぶやきにはっとなる。
愛鈴は照れを隠しつつさっさといなくなるよう促した。
「もういいだろ、さっさと消えろ!!馬鹿!!」

「じゃあ、行くか・・・。」
「ちょっ!蓮クン、降ろしてよ!!自分で歩けるからさ!!」
「ばーか、無理すんな。フラフラじゃねえか・・・」
「・・・瀬那、無理しない。・・・蓮に任せる・・・・」
蓮たちはその場を立ち去ろうとした。

だが、そのとき
蓮たちの立ち去る方向に稲妻が落ちた!!



ズドドドーーン!!



「!?」
「なんだ!?」
愛鈴がはっとし、震えだした
「やばい!アイツが来た!!・・・なんでこんなところにアイツが!?」
「アイツってなんだよ・・・?」
蓮たちの目の前から異空間が開き、甲冑をつけた少女が姿を現した。

「・・・アイリーン、貴方は甘すぎる。なぜ、寝返った?ウロボロス様の『選ばれし精鋭』としては恥でしかありません・・・。」
その少女の姿は紺色のレオタードを下に着用しその上に硬そうなショルダー付き胸当てをつけ、アーマースカートに両腕にガントレット、肘あてのアーマーブーツで武装していた。

年齢的には中学生くらいのその容姿に腰には異様さを放つ剣を帯び、頭には魔獣の角が着いたいかにも重そうな兜を身につけていた。髪型はセミロングで瞳は魂を抜き取られたような眼をしていた。


「なっなんだよナンバー2!!ここはあたしの戦場だ!。勝手に入ってくんな!!」
「黙りなさい。貴方はもはや戦闘を放棄しているではありませんか・・・」

蓮はその少女を見て、驚愕した。
「姫香!!・・・そんな、嘘だろ・・・おい!!」


異空間から出てきたその女戦士は、黙って蓮を見据えていた・・・。



第20話 END


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