チチチチ・・・・・チュンチュン・・・ 蓮は小鳥のさえずる声で目が覚めた。 気がつけばベッドに逆さまに寝ていたようだ。 ふと、昨日の夜中の出来事を思い出す。 蓮は顔が熱くなり、複雑な気持ちになった。 「ああ〜っ、なんだったんだ!?昨日はよぉ〜!!」 瀬那の接近する顔、唇の柔らかさ、瀬那の吐息、考えるたびに心臓がバクバクと鳴り蓮の感情を高鳴らせた・・・。(この、スケベが!!)
トントントン・・・ そのとき階段を颯爽と駆け上がってくる音が聞こえる。 「美沙か・・・?」 いや、違うこの足音は瀬那のだ・・・・ 「やべぇ・・・」 昨日の出来事のこと、瀬那はどう思っているんだろう・・・。 『してきた』のは瀬那の方からだから・・・瀬那はどうとも・・・ そんな考えが蓮の頭をよぎった。 瀬那の足音らしき物音は蓮の部屋のドアのところでとまり、ノックする音が聞こえてきた。
コンコン
「蓮くん起きてるぅ〜〜?」 やっぱり、瀬那か・・・やべっ、隠れないと・・・・」 蓮は慌てて布団を被った。 「蓮くん、はいるよ〜」 瀬那は蓮に確認を取るどころかすぐさま部屋の中に入ってきた。 「おっはよ〜!蓮くん!って・・・あれ?まだ寝てんのぉ〜?」 瀬那は昨日のことなど全然気にしていないようだ。 部屋に入ると蓮のベッドに上がり布団の上から股がって乗っかってきた 「蓮く〜ん、朝ご飯できたよ〜っ!瀬那特製『なめこ』汁もあるぞ〜っ!!起きろ〜!!」 その『瀬那特製なめこ汁』に蓮は反応した 「ふぇ!?なめこ!!・・・本当か!?」 気恥ずかしさを忘れ、蓮は被っていた布団から顔を出した。 瀬那は蓮に顔を近づけにやにやと笑っている 「そうだよ〜、蓮くんの好物作ったんだぞ〜!」
「ああ、起きる、起きる」 蓮は布団から出た。 瀬那は立ち上がると腕を後ろで組みながら部屋の戸口のところで振り向いた 「はやく、おいで〜。・・・それからお願いもあるの!。下で話すね!」
「ああ、わかった・・・・(なんだ?お願いって?)」 「よろしい!!」 蓮の返事を聞くと瀬那はすたすたと下へ降りていった。
とりあえず、蓮はパジャマから私服へ着替え、一階のリビングへ降りていった。 「おはよう」 リビングでは、ミィミと美沙が茶碗を据えており、辰次郎は新聞を読んでいた。 「おはよう、蓮おにいちゃま!」 「・・・おはよう、レン」 「おお、蓮か。おはよう」 姉の瑞樹が台所からごちそうをおぼんにのせ運んできた。 「あら、蓮、おはよう」 「おはよう、姉さん。・・・あれ、ラムはまだ起きてないのか?」 「あら、そういえば、ここ数日は徹夜で書物を読み続けていたから疲れてまだ眠っているのかしら・・・。ミィミちゃんお母さんはどう?」 「・・・起こしてくる。」 すると、ミィミはラムが間借りしている部屋へ向かった。
瀬那が『特製なめこ汁』が入った鍋を持ち、リビングへ来た。 「ほ〜い、お待たせ〜」 「おじいちゃん、食事の支度整ったから食べましょ」 瑞樹が辰次郎に食事を取るよううながす 「おお、どれどれ食べようかの。うむ、今日も美味しそうじゃな」 蓮や瀬那、瑞樹、美沙も席に着き朝食を取り始める。
そこにミィミと寝ぼけ眼(まなこ)のラムが来た。 「おはよう、遅くなったわ〜・・・。いま、お昼だっけ?」 それを聞いて美沙はクスクスと笑い出す。 瀬那も笑いながら答える 「いま、朝だよ。顔、洗ってきたら?髪もボサボサだよ〜」 「・・・ママ、洗面所行こ・・・」 「・・・・ふぁ〜〜い・・・」 ラムはミィミに手を引かれそのまま洗面所へと行った。 蓮はその様子を見て、きょとんとした。 「ラムって、あんなんだっけ?」 「低血圧なのかしら?」 「ふぉっふぉっ、だいぶ馴染んできたようじゃの・・・」 「あのときのラム・スイーディとは思えないわね」 「ラムさん、おもしろーい!」
しばらくしてラム、ミィミも一緒に食事を取り始めた頃 蓮は瀬那にさっきの『お願い』のことを聞きたくて話を切り出す。 「瀬那、さっき行ってた『お願い』ってなんだ?」 瀬那は箸を置き、返答した。 「実はねぇ〜、今日も一緒に遊びに行こうかと思ってさ」 「・・・どこに、行くんだ?今日は・・・」 蓮が半分あきれ顔で尋ねる。 「じゃ〜〜ん!!」 瀬那は身につけていたエプロンのポケットからなにやらチケットのようなものを 取り出した。 「『メルヘンドリームランド』(遊園地)のチケット!!みんなで気晴らしに行こうよ!!」 「おまえなあ・・・」 「いいじゃ〜ん、せっかく手に入れたんだから、ねえ、瑞樹さんもどう?」 「ありがとう、でも、今日は用事があるから、ミィミちゃんや美沙たち4人で行ってきたらどう?」 「うう、美沙は今日は塾ですぅ・・」 「ワシはそういうにぎやかなところは苦手じゃから若いもん同志楽しんでくるが良い」 「蓮、あたしは調べ物があるから、ミィミをお願い。つれていってあげて」
ミィミはまじまじと蓮を見つめてこう言った。 「・・・レン、あたし、行きたい・・・」 「ん〜〜、しょうがねぇな。・・・じゃあ行くか!」 「よおし、決まり!!じゃあ、蓮クンとミィミちゃんとで行ってくるね!」 その様子を見て瑞樹はほほえみながら答える 「いってらっしゃい。楽しんできてね」
蓮はあきれ顔でそっぽを向きつぶやいた 「・・・はあ、ったく、高校生にもなって遊園地かよ・・・」 「なんか言った!?蓮ク〜ン?」 「いいえ!!なんでもございません!!さあ、支度だ!!(はあ〜)」
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午前10時を廻る頃、蓮は支度を済ませ、玄関で瀬那とミィミを待つ。
「おまたせ〜!!蓮くん」 「・・・レン、行こ・・・」
「あっ・・・」
蓮は二人の姿を見ると見慣れない容姿にドキッとする。 瀬那の髪はショートながらもサイドテールにして、服装は花柄のサマードレスに腰のところに黄色のリボンがついている。足下は素足にひまわりの花がついたサイドストラップのレディースサンダル。
ミィミのサマードレスはピンクをベースに襟元とスカートの先端に黒のアクセント、胸のところに大きな黒リボン、腕とツインテールの結び目に水色のシュシュ、足下はフリル付きの純白のハイソックスにピンクのバックバンドシューズ。 「か、可愛いじゃ・・・ないか・・」 つい言葉を漏らしてしまった。 「やった〜!!蓮クンに褒められた〜!!」 二人は上機嫌のようだ。 「それ、どうしたんだ?」 蓮が尋ねてみる 「瑞樹さんのだよ。もらっちゃった〜!」 「・・・やっぱり・・・」 「・・・あたしのは自分のやつ・・・」 「そっか、ミィミも明るい服着ると印象ちがうな・・・。いいと思うぞ・・・似合ってる・・・うん」 蓮は照れつつ頭をかき、そっぽをむいた。 「じゃ、じゃあ行くか」
「待ちたまえ、おはよう諸君」 「おはようございます蓮様。ご機嫌うるわしゅうございます」 北条と美花が、境内の入口の所からこちらに向かってきた。 見ると北条と美花まできちんとした『お洒落な』服装をしているではないか。 「なんだよ、その格好!?・・・もしかしておまえらも?」 「ふっ、決まっているだろ遊園地へ行くのだ」 ちなみに北条は、水色のカッターシャツにグレーのメンズパンツ、ベージュのジャケット、足元はブラウンの革靴。 美花はお嬢様らしく白いサマードレス、スカートはロング。黄色のカーディガンを羽織って、白いレースつきの日傘をかぶり、腕には日焼け防止のため、肘までの白いレース編みの手袋、足元は、かかとが高い女性の夏サンダルを履いている。 「じつは二人も誘っておいたんだよー」 瀬那はニヤニヤしながら答えた。 「・・・いつの間に・・・俺だけふつーの格好かよ」 蓮は頭を抱えこんだ。
北条は蓮の肩にポンと右手を置いてこう言った。 「心配するな、早乙女レン。キミと瀬那さん二人だけの『青臭い青春』の邪魔はしない」 その嫌味混じりの言葉を聞いて蓮はイライラしてくる。 「あのな〜〜〜〜!!」 しかし北条は勝手に話を続ける。 「今日は機嫌が良いのでね、美花さんとミィミちゃんはこのボクにまかせたまえ!キミは瀬那君と青臭い青春LOVEを.....ぐふっ!」 蓮は北条の話が終わらぬうちに腹にストレートを決めこんだ。 北条は地面に倒れた。 「ぐ...相変わらず、乱暴な奴だな、君は・・・。なぜこんな男に瀬那さんが....」
蓮は倒れた北条を無視し瀬那たちをうながす。 「さあ、早く行こうぜ」 「そうですわね」 美花は蓮と北条の仲の悪さに苦笑しつつ返答した。 瀬那が元気よくかけ声をあげる 「じゃあ、しゅっぱ〜つ!!」 蓮たちは神社の入口の長い階段を降り始める。 瀬那が遠くで北条に呼びかけた。
「モヤシくーん!!置いてくよー!」
それを聞き北条が慌てて起きあがり追いかけて行く 「待ってくれー!なんでいつもボクばかりがぁー!!」
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遊園地に着いた。入り口で入場料を払い、券をもらい中に入った。 夏休みの時期のせいか遊園地は人でごったがえしていた。 「うわあ、多いなあ・・・。こんなに暑い日だっていうのにご苦労なこった」 「流石にこの時期は遊びに来られるご家族連れが多いですわね」
ミィミが蓮の袖を引っ張る。 「...レン。どこに行く?何で遊ぶ?」 「お、そうだな・・・」 その時ふいに北条が蓮の背中を押した。 「って!何すんだよ!?」 「ほら、行って来るのだ。瀬那さんと二人で。・・・美花さんとミィミちゃんはボクに任せるのだ」 北条の計らいに瀬那は嬉しくなる。 「ほ〜ら!蓮くん、北条クンもそう言ってることだし、早く行きましょ! アリガトね、北条クン!」 そういうと瀬那は蓮の手を引っ張り連れ出した。
「ああ、楽しんで来るのだ!!御両人!!」 北条は自分の思惑が上手くいったとばかりにほくそ笑んでいた。
「さあ、ミィミちゃん、行きましょうか!」 「うん!」 美花とミィミは北条をそっちのけで向こうへ歩き出した。
「ああ!待ちたまえ!!ボクのエンジェル達!!」 北条は慌てて美花たちを追いかけていった。
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「フフフフ!見つけたわよ!早乙女レンとクソババア!」 前回、情けない姿を晒したカナヅチ厨二病娘『愛鈴』も遊園地に来ていた。 どうやら蓮たちの自宅から気付かれないよう後をこっそりつけてきたらしい。
「今度こそ、あたしの偉大な力を見せつけてやる!!この愛鈴サマがウロボロス四天王ナンバー3であることを思い知らせてやるわ!」 そう豪語しながらも、この真夏の炎天下、片手にアイスを持ち、木の枝に腰を降ろしながらの光景はどう見ても、『四天王ナンバー3』には見えない。愛鈴は暑さで溶けかかってくるアイスをペロペロと舐めていた。 「くっそー!アイスうめえぜー!!、あちぃー、早くあいつら片付けて冷房の効いた部屋でゆっくりしてぇ!!」(おまえなあ....)
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蓮は瀬那に色々なアトラクションに連れまわされる。 ジェットコースターを始め、色々な絶叫マシン。 緩やかな乗り物。瀬那はどれで遊んでも満面笑顔であり、大いに 楽しんでいるようだ。 蓮もそんな瀬那の顔を見て嬉しくなる。 「悪くないな。たまには遊びまくるのも・・・」 「ん?なんか言った?蓮くん」 「いいや、なんでもねえよ。楽しいなって思ってさ!」 「そうだよ!楽しまなきゃ!」
しばらく遊んでから、二人はひと休みするためベンチに座った。 瀬那は両腕を上げ伸びた。 「うう〜ん!!遊んだ〜!!」 「瀬那、喉渇いたろ?ジュース買ってくるよ」 「あ、ありがと。オレンジあったらよろしく!」 「りょーかい!」 蓮はジュースを買うためベンチから離れた。
瀬那は疲れてベンチでウトウトと、寝てしまった。 その時、瀬那は不意に「締め付けられる夢」を見、目を覚ました。 「!?....何?、今の....?」
「おい、クソババア!」 「!!」 気がつくと目の前にあの時のカナヅチ厨二病娘『愛鈴』が扇子を持ちながら手ぐすねをひいていた。
「あんた!また来たのぉ!?...ってか、なんでここにいるのよ!」
その質問に対し愛鈴はニヤリと笑う。 「決まってんだろ、テメエと早乙女レンを殺しに来たんだよ!!」
その生意気な台詞に瀬那は怒りがこみ上げてくる。 「いいかげんにしてよ!この厨二病娘!!せっかくの休日がぶち壊しじゃない!!ちょっとは空気読みなさいよ!!このKY!!」 その反応に対し、侮辱した態度で応報する 「あーら、ババアがピーピー五月蝿(うるさい)こと!、悔しかったらここまでおいで〜、腰ぬけババア、ブス!!」 そう言うと愛鈴は走り出した。
「なんですってぇー!!まてぇー!!この厨二病!!」 瀬那は挑発に乗り愛鈴を追いかけはじめた。
愛鈴を追いかけること数分、人気(ひとけ)の無い広い場所へ出た。 「何ここ?人が全然いないじゃない?...ってか、あいつどこに?」
その時どこからともなく響き渡る声が聞こえた。 「ハーハハハハ!!引っかかったなー!!」
「どこにいるのよ!?厨二病娘!!」 瀬那が広い場所の中央に来た時突然、地面が光りはじめた! 「!!何!?」 瀬那を中心に赤い文字で書かれた魔法陣が現れ地表から出た得体の知れない赤い紐が瀬那の身体にまとわりつく!! 「きゃっ!何!?」 そのまま縛られ宙高く上げられアトラクションの鉄塔に張り付けられた。 「いやあ!!離しなさいよっ!」 もがく瀬那。しかし、もがけど紐はきつく喰い込んでくる。 「うっ、痛っ!」 愛鈴は下から見上げニヤニヤしている。 「やめときな!クソババア。もがけばもがくほど苦しくなるだけだぜ。それに、はずれたとしても地上50メートルへ真っ逆さまだぜ・・・イヒヒ。」 「卑怯者〜!!」 「てめえには早乙女レンのエサになってもらう。・・・ケッ、相変らずいちゃいちゃしやがって!ウザイんだよ!縛られてイイキミだ!」 縛られながらも瀬那は豪語する。 「あんた、誰かが来たらどうするつもりよ?『公に殺人やってます』って言うつもり!?」 「お前アホか?あらかじめここら一帯には『人払いの術』が敷かれてんだよ。あたしが誘い込まない限りだれも中に入れないのさ!」
(そっか、だから誰もいないのか・・・。蓮君、ゴメン足引っ張っちゃって・・・でも助けて・・・!!)
「アタイが本気を出せばざっとこんなもんさ!!お前の見ている前で早乙女レンをじっくりといたぶってやるさ!!」
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一方そのころ、蓮がジュースを買い終わりベンチに戻ってみたら瀬那の姿が そこには無かった。 「あれ!?瀬那のやつどこに行ったんだ?・・・おおいっ!瀬那〜!」 辺りを見廻しても瀬那の姿は見つからない。
その時、北条と美花、ミィミが蓮のもとへ駆け寄ってきた。 「蓮様!!」 「なあ、瀬那知らないか?」 「あら?一緒じゃないのですか?」 北条と美花は真剣な表情だった。 「どうしたんだよ?真面目な顔して?」 それに対し北条は話を切り出す 「それどころではないのだ!園内に邪悪な殀念を感じたのだ。 恐らく、ウロボロスのものと思われる。」
蓮に嫌な予感が走る。 「なんだって!?もしかして瀬那のやつそれに気付いて!?」 美花にも不安がよぎる。 「危険ですわ!」
「邪悪な殀念の気配は多数だ。一人ではまともには戦えるものではない!ましてや『か弱き乙女、瀬那さん』となると!!」
「くそっ!!どうしたらいいんだよ!?」 蓮は焦り始める。 その時ミィミが向こうを指差した。 「瀬那、あっちにいる。動けないみたい・・・」 「わかるのか!?瀬那の居場所!」 「・・・うん、瀬那、苦しがってる・・・」 「行こう!!瀬那、待ってろ!!」 蓮たちはミィミの指した方向へ走り出した。 しばらくすると辺りには人気(ひとけ)が無くなっていた。 駆け出すこと数分、蓮たちは静かな広い場所へ出た。
突然前方から、白い煙のような得体の知れないものがけたたましい奇声をあげながら 複数襲いかかってきた!
「エレメントゴーストか!」 北条は数珠をはめた右手をかざす。 「汚らわしき邪悪な霊よ!光の中へ消えよ!!」 得体の知れないモンスターたちはうめき声をあげながら北条の発した光の中へ溶けつつ消えていく。 美花は火竜剣を抜き飛びかかってくるモンスターを斬り裂いていく 蓮も肉弾戦で応戦する 「はあー!!青竜拳!!」
ドバゥゥ!!
「こいつら、実体を持っているのか!?攻撃が当たるぞ!!」
「集団になると手強いが、単体なら大した相手ではない!! 個別にかたづけてしまおう」
「蓮くーん!!」 目の前の鉄塔に瀬那が張り付けられているではないか。
「瀬那〜〜!!」 蓮は高くジャンプし瀬那に手を伸ばそうとする。 そのとき、眼前に愛鈴が現れ蓮を弾き飛ばした そのまま蓮は地面に叩きつけられる 「ぐはっ!!痛ぇ〜!」
「ハーハハハ!!早乙女レン!!覚悟はしているだろうな?今度こそあの世へこのクソババア共々送ってやるよ!!」
蓮は態勢を立て直し立ち上がった。 「あん時のカナヅチ少女!!」
「うるせー、カナヅチって言うな!アタイはこれでもデッドマスター(死霊使い)なのさ!おめえはこのアタイに勝てるかな?」
瀬那が叫ぶ 「蓮君、気を付けて!!こいつ見た目より強いわ!!ムカつくけど!!」
「うるせーよ、クソババア」 愛鈴が扇子を瀬那の方へ向けると瀬那を縛り付けている赤い紐がきつく喰い込んでいく。 「きゃん!苦し・・・い」
「瀬那を離せ!!」
「フン!離して欲しけりゃアタイと勝負だ。まあ、アタイに勝てないだろうけど!!」
「やってやる!!愛鈴、お前を倒す!!」
蓮対愛鈴のバトルが今、始まる!!
第19話 END
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