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作品名:マンジ 作者:りょうちん

第1回   序章
2011年秋
〜京都市内某大学〜

学生
「すいませーん。図書館で学生証なくしたんですけど、届いてますかー」


「はいはい、ちょっと待ってな。林さーん。学生が学生証なくしたみたいなんで、すいませんけど相手してもらっていいですか?僕今中川さんに呼ばれてるんですいませんけど・・・」


「はいはい了解。どこでなくしたんや?」

学生
「えっと、たぶん図書館の・・・」

上司中川(以下、中川)
「こらこら卍君、何度言ったらわかるんだ。いくら大学で働いているといっても、
君まで学生気分でいられると困るんだがねぇ。」


「すいません。。ちょうど同じタイミングで森田さんにも仕事を頼まれてまして、そちらで手がいっぱいになってしまいました。」

中川
「言い訳は聞きたくないな。先に頼まれた仕事はどっちなんだ?」


「はい、中川さんの仕事です・・・」

中川
「じゃぁ責任をやってもらわないとねー、、うんたらかんたら・・・」

お前らが知っている俺(卍)はちゃっかりと社会人になり、ストレスの溜まる毎日を送っている。

〜夜〜


「あーもう、マジだりーわ。」

仕事をしているとはいえ、家に帰ると学生時代と変わらず携帯でSNSを開き、近隣に住んでいる女の子といかに出会えるか考える毎日だった。

何が変わったかといえば、モバゲーからGREEに土俵が変わったくらいだ。

「えーっと、関西で一番参加人数が多いコミュで、、、キモいやつは嫌やから写メ付き限定がいいかなー、、ポチっとな・・」

『どーも( ´ ▽ ` )ノ大阪住みの24歳です☆最近仕事ばっかりでストレス溜まってますm(_ _)mストレス発散に付き合ってくれる子いませんか〜?♪(´ε` )』

よしよし、この書き込みを見た女の子が俺のページに足あとを付けて、その子が可愛かったら引かない程度にメールしまくって仲良くなる戦法っと・・・

プルル・・・!

書き込みを終えた途端、学生の頃から仲良くしているロッキーからの着信。

携帯を手にしていた卍は、ワンコール目が鳴り止む前に電話に出た。


「私だ。。」

ロッキー
「あっ、卍くーん?むっちゃ出るの早いやん。もう仕事終わったん?」


「すでに終わっているが何か用か。。」

ロッキー
「俺も今終わって卍くんの家の近くいるんやけどさー、メシでも一緒にどうかなーと思って。」


「メシというのはディナーの事か?いいだろう。。しかしお前の様な一般庶民と私が一緒にゴハンを食べれるのは最後だと思え。」

ロッキー
「卍くんいかれとるやーん。じゃぁ、何時に着くか分かったらまたメールするわー」


「はーい。待ってるわー。」

ポチッ

「あー、ロッキーの代わりにむっちゃカワイイ子が待ち合わせ場所に現れたらいいのになー。」

なんて考えながら外出の準備をダラダラする俺。

こんな毎日が繰り返される中、とにかく俺は刺激が欲しくてたまらなかった。

第一話



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