「ユウ、ありがとう…。私は、今まで、ずっと死に場所と、18になってない“仲間”を探してきた。私について来てくれる仲間を…。ここがどこだか分かるか?何もない…。ここは……この海は……、私の故郷…。そして……私の死に場所だ…。」
次第にアキの口調から心がなくなっているように感じる。
(今日はアタシの18の誕生日の前夜祭……。明日で18。今日は、最後の17。まさか…!!)
「ちょっと待って!アキ、何考えてるの!今のアキ、何だかおかしいよ。」
「おかしくなんかないさ。これが本当の私の姿だ…。」
「今までユウを励まし、助けてくれたじゃない!」
「そうさ…、助けてるじゃないか…。ユウ、18まで生きても辛い事があるだけさ。私みたいにボロボロになる前に、ユウ……17で時を止めた方がいい…。」
アキの口調はずっと冷たく、恐怖さえ感じる。
アタシの背中に何か冷たいものが走る。
相変わらず、真っ暗な港。
誰もいない。
ここにいるのは……、心をなくした“死神”と、死の気配を感じた……アタシだけだ…。
「アキ、アキはずっと、死に場所と一緒に死ぬ人を探してたって言うの?あの時、ドラックストアで始めて会った時からユウを……ユウを……。」
「私は、お前を助ける為に現れたのさ…。」
「違う!アキ間違っている!!どんなに辛くても、どんなに悲しくても、生きなきゃ駄目だよ。生きないと…。生きたくても生きれなかった人だっているのだから……。」
(お父さん…、お母さん…、ミキ…。)
アタシの頬に一筋の涙がこぼれる。
「ユウ…、お前は強い目をしている。私と一緒に…死のう。」
そう言うとアキは運転席から物凄い勢いで、助手席に座っているアタシに向かって覆いかぶさってきた。
アキは助手席のシートを倒すと、アタシの上に乗っかった。
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