トオルが何か言いにくそうにしているのは気付いていた。
でも、アタシにはそんな事は関係ない。
アタシは、とにかく家族がどうなったのか知りたい…。
「…。」
それでもトオルは何も話そうとはしない。
そんなトオルに次第に腹立たしさが出てきたのだが、その時、病室の扉が開いた。
白衣を着た男と女、そして、スーツ姿の男が2人、アタシの病室の中に入ってきた。
「ユウちゃん、気が付いたかい。それは良かった。」
白衣を着た男がアタシに話しかけてきた。
話しかけられた事でアタシは少し落ち着きを取り戻した。
「はい…。」
白衣を着た男と女、医師と看護師で間違いない。
では、スーツ姿の男は何者…。
「トオル君、ちょっといいかい。」
スーツ姿の男の1人がトオルに話しかけ、『す、すみません。』と言いながらトオルは病室を出て行った。
「ユウちゃん、大丈夫かい。」
もう1人のスーツ姿の男がアタシに話しかけてきた。
「はい…。」
「突然、ごめんね。おじさんは…、警察の者です。」
「警察…。」
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