真っ白な天井。
かすかに匂う薬の香。
どうやらアタシは寝ている。
ゆっくりと顔を横に向けると、トオルが微笑みながらアタシの顔を覗き込んでいた。
「ト・オ・ル…。」
「ユ、ユウちゃん、気が付いた?本当に良かった…。」
トオルが心から心配してくれて、そしてアタシが気が付いた事が本当に嬉しい気持ちが伝わってきた。
でも…、なぜ、アタシは寝てるの?
なぜ、トオルだけなの?
アタシは…、アタシは…、なぜここにいるの…。
そういえば…アタシは…真っ赤に燃え盛る炎を見ていたはず…。
「お父さんは!お母さんは!ミキは!」
思い出した!
アタシは燃え盛る炎の前で気を失ったんだ。
そして、かすかに見えたあの姿…。
「ユ、ユウちゃん…。落ち着いて…。」
「…。ねぇ、トオル。お父さんとお母さんとミキはどこにいるの?ねぇ、教えて!」
「…。あ、あのね。そ、それがね…。」
「お願い、トオル。教えて!」
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