その日の帰り道。
アタシは、部活を終えると、1人ゆっくりと帰り道を歩いていた。
実際、マリを助けたい気持ちはある。
アタシが協力できるなら、なんでもしてあげたい。
でも…、これは大人同士の問題だし、お金の問題なら関与のしようがない。
(お父さん、また、お金を貸すのだろうか…。お母さん、何て言うだろう…。また叔母さんに借りるつもりなのだろうか…。一体、どうなるのだろう…。)
アタシが、1人物思いにふけながら帰っている頃、自宅では、父親とミキが話をしていた。
「ねぇ、お父さん。マリからね、いろいろ聞いたの。」
「マリのお父さんの事かい。」
「そう…、お父さん、また、マリのお父さんにお金貸すの?」
「…分からない。お父さんもマリちゃんを助けてあげたいんだけどね。」
「お父さん、あのね、いくらなんでも、お人よし過ぎるよ。ミキだってマリやマリのお父さんを助けたいって思う。でもね、お父さんが悩む事はないと思うよ。」
「ありがとう。ミキは優しいね。でも、困っている人は助けたいしね。」
「お父さん…。」
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