目の前にはマリが立っている。
「どうしたの?ユウ。いきなりインターホンで喋らなくなったから…。」
「え、あ、あ、あ…。」
あまりの驚きの衝撃で言葉が出ない。
「大丈夫?ところでユウのお父さん来てるよ。親子でどうしたの?」
マリには今のアタシの状況が分からないらしい。
そら、そうだよね…。
「い、いや、マリ、ごめん。突然来て…。出、出かけるんだよね?ま、また明日学校で…。」
アタシは精一杯の言葉を投げかけると、そのまま一目散に自転車でその場を去ってしまった。
「ユウ、どうしたんだろ?」
マリは不思議に思いながらも、再び家の中に戻って行った。
あまりにも驚きすぎて、慌てて自転車で逃げ出してしまった。
(アタシ…、何やってんだろ?)
少し落ち着こう、と思い、自転車で角を曲がった瞬間…。
「ご、ごめんなさい。」
「い、いや、僕の方こそ…。あれ?ユウちゃん…。」
アタシがぶつかった相手、それはトオルだった。
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