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500万とメンソールと17歳のアタシ
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作品名:500万とメンソールと17歳のアタシ
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作者:北村 裕志
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第64回
64
(すっかり夜になるのも早くなって寒くなったよなぁ。)
アタシは玄関までたどり着き、そのままの勢いで扉を開けようとしたその時、いきなり玄関の扉が開き、反対側から男が出てきた。
「あっ。」
アタシはその男とぶつかりそうになった。
「あ、ごめん。」
アタシとぶつかりそうになった人物。
(この人…、どこかで見た事ある…。確か…、マリのお父さん。)
アタシは、高橋とは自宅で会うのは初めてだが、以前、運動会でマリから紹介されていたので、高橋の顔は知っていた。
「あ、おかえり。ミキちゃんだよね?」
「…ユウ、で・す・け・ど…。」
「ユウちゃんかい?ごめん、おじさんくらいになると、双子の見分けが全然できないや。いつも、マリがお世話になってます。」
「いえ…、こちらこそ…。」
「では、奥さん、失礼します。」
高橋は母親にそう言うと、足早に去っていった。
「ただいま。マリのお父さん、お母さんに何か用があったの?」
「お帰り。ううん、お父さんに。」
母親は片付けなきゃと呟きながら、奥へと入っていった。
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